ローマ:レバノン法務大臣ヘンリー・クーリー氏は、イタリア法務大臣カルロ・ノルディオ氏との会談で自国に逃れてきたシリア人はもはや 「難民」ではなく「経済難民 」とみなすべきだと発言した。
司法協力の増進を目的にローマで行われた会談で、クーリー氏は「シリア人のレバノンへの大量流入は、ヨーロッパに悪影響を及ぼす問題だ。彼らにとって、レバノンは一時的な目的地に過ぎず、本当の目的はヨーロッパに到達することだ。」
2011年以降、人口400万人以下のレバノンには、100万人以上のシリア人が避難している。
レバノンは難民に関するジュネーブ条約に署名しておらず、国内にいるパレスチナ人やシリア人の難民としての地位も認めていない。
クーリー氏はノルディオ氏に対し、レバノンではシリア難民による犯罪で、犯罪率や囚人数が増加し、刑務所の劣悪な環境が引き起こされていると語った。
さらに「レバノンの刑務所は、犯罪数の多さが起因する過密状態に耐えられない」と付け加えた。
ノルディオ氏は「レバノンの司法が通常の活動を行えるよう、具体的なプログラムを通じて可能な限りの協力を行う」ことを約束した。