
ロンドン:エジプトのエネルギー部門は、アラブ首長国連邦(UAE)の企業に対して投資の機会を開いていると、同国の石油鉱物資源相が語った。エミレーツ通信が5日に報じた。
エジプトのタレク・エル・モラ石油鉱物資源相は、2023年アブダビ国際石油展示会・会議に出席した傍らで、「UAEとエジプトは、エネルギー分野全般において、特に石油・ガス分野で協力関係が大きな進展を遂げており、アラブ首長国連邦の企業にとって事業拡大の機会が豊富にある」と述べた。
同大臣はまた、ADNOCディストリビューションが先日、大カイロの戦略地区に3つのサービスステーションを開設したことなど、UAEの企業がエジプトのエネルギー部門で活躍していることを指摘した。
他にも、エジプト各地で新たな再生可能エネルギーの創出を目的とする、アブダビ・フューチャー・エナジー・カンパニー(マスダール)が締結した一連の合意を挙げ、両国間の再生可能エネルギーにおけるパートナーシップについても強調した。
同大臣の話によれば、UAEの企業や投資ファンドが、肥料や石油化学の分野などで国有企業の株式取得を検討しており、エジプト市場への信頼感が見て取れるという。
「アラブ首長国連邦の企業がエジプトへの投資を拡大していることは、エジプトが有望かつ大きな投資利益をもたらす市場であることを物語っており、この分野での拡大はさらに続くでしょう」と同大臣は話す。
そして同大臣は、エジプトが石油部門への投資を計画していることを明かし、研究・探査、生産、開発、運営などの分野で、85億ドルから90億ドルの規模になると語った。