
エルサレム:11日、国境を跨いだ暴力が4日目に突入するなか、イスラエルは強力な武装集団ヒズボラの新たなロケット攻撃を受けてレバノン南部の各都市に爆撃を行った。
ヒズボラは、今週始めにイスラエルの爆撃により戦闘員が死亡したことを受けてイスラエル拠点に高精度ミサイルを発射したと主張し、レバノン領土、特に死者を出した攻撃に対する「断固たる」対応を取ると公約した。
11日にイスラエルの都市アラブ・アル・アラムシェ近郊の軍事拠点が対戦車攻撃の標的となったことを受け、イスラエルはレバノンにも「攻撃を仕掛けた」と発表した。
イスラエルは、犠牲者に関する詳細を直ちに明かしてはいない。
レバノンの治安関係の情報筋によると、ヒズボラは不倶戴天の敵とみなしているイスラエルに対し2発の高精度ミサイルを発射した。
レバノン南部の都市ルメイシュの住人は、イスラエルの爆撃が付近に着弾したと語った。治安関係の情報筋はロイター通信に対し、アラブ・アル・アラムシェから発射されたイスラエルの砲弾がダイラ周辺のロケット発射地点に着弾したと語った。
当該都市のレバノン市民らは、ここ最近の暴力はイランの支援を受けるヒズボラとイスラエルが1カ月間に及ぶ戦争を行った2006年夏の記憶を呼び起こさせたと話す。
レバノンのローカルテレビ放送局アル・ジャディードは、ダイラの民家および農場付近の森林地域から汚染物質の白煙が立ち上っている映像を放映した。
10日、ヒズボラとパレスチナの組織ハマスの両組織がレバノンから攻撃を行ったと主張した。ヒズボラは誘導ミサイルによりイスラエルの戦車を破壊した映像を投稿し、ハマスはアル・コレイラからイスラエルに向けてロケット弾の集中砲火を行ったと発表した。
11日、レバノン軍はアル・コレイラでロケット弾の発射台を発見したと発表した。
先週末にハマスがイスラエルに対して行った攻撃で犠牲者が出たことを受けてイスラエルがガザ地区に爆撃作戦を実行し、国境付近での暴力が勃発した。
ロイター通信