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ハマス武装勢力の掃討にあたったイスラエル軍兵士 破壊状況と殺害された子供たちを確認

2023年10月11日、イスラエルのキブツ・ベエリ付近をパトロールするイスラエル兵。(AP)
2023年10月11日、イスラエルのキブツ・ベエリ付近をパトロールするイスラエル兵。(AP)
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12 Oct 2023 04:10:37 GMT9
12 Oct 2023 04:10:37 GMT9
  • 人口1000人強の入植地であるベエリは、7日未明、対立状態にあるパレスチナの飛び地から開始された大規模な攻撃の一環として襲撃を受けた20以上の町や村のひとつである。

イスラエル、キブツ・ベエリ:イスラエルの軍指揮官は、がれきの山と化した袋小路を歩みながら、前面の壁が大きく吹き飛ばされた、焼け落ちた家の前で立ち止まった。ほんの数日前まで活気に満ちていたこの緊密なコミュニティに、ハマスの過激派が何をしたかを見て欲しい、と彼は言った。

「誰かが、同じ部屋にいた子どもたちを殺した。少女や10代の子供たち15人を同じ部屋に閉じ込め、手榴弾を投げ入れた」とイタイ・ヴェルヴ少将は言った。

「これは虐殺だ。ポグロムだ」と彼は言い、19世紀から20世紀初頭にかけて東ヨーロッパで起こったユダヤ人に対する残忍な迫害を例に出した。

イスラエル軍は11日、APの記者を含む記者団を率いて、イスラエルの要塞化されたガザとの国境から数マイル離れたこの村を視察した。イスラエル軍が同地を奪還する前に、攻撃者は100人以上の住民を殺害したとイスラエル当局は述べた。

人口1000人強の入植地であるベエリは、7日未明、対立状態にあるパレスチナの飛び地から開始された大規模な攻撃の一環として襲撃を受けた20以上の町や村のひとつである。

攻撃以前、ベエリはイスラエルの運転免許証を印刷する大規模な印刷工場など、建国の2年前からシオニスト入植者によって開発された工業都市として知られていた。現在、ベエリはハマスとの戦争における恐怖の象徴となっている。当局の発表によれば、これまでにイスラエル側で約1200人、ガザ側で約1100人の死者を出している。

退役軍人のヴェルヴ氏は7日、攻撃された町の支配権を回復するために戦っている部隊を率いるために招集を受けた。彼は、ハマスの戦闘員たちは廃墟の中で確固たる拠点を築いていたと語る。戦闘員たちは小さなグループで隠れていて、イスラエルの兵士が家から家へと移動するときに攻撃を仕掛けてきた。

「一帯を排除し、すべてが静まり返ったと思ったら、突然、別の12人から20人が出てくる。それの繰り返しだ」と彼は言った。

彼は、武装勢力が手榴弾で10代の子供たちを殺したという2階建ての漆喰壁の家の前に立ちながら、兵士たちが手首を縛られた他の住民の遺体を発見したと語った。短い訪問の間に、記者は側面に大きな穴が開いた家や、燃やされた車を見た。廃墟の中には額入りの家族写真や子供用のリュックサックが転がっていた。

外には、武装勢力が持ち込んだ、綿密な準備がうかがえるものがあった。祈祷用の敷物や予備の靴が地面に散乱し、歯ブラシや薬を詰めた容器、ライフル銃の弾倉も遠くないところにあった。荷台に機関銃用のマウントがついたトヨタのピックアップも2台残っていた。

11日の日没少し前に記者団が到着した時には、救助隊は殺害された住民の大半の遺体を収容していた。しかし、数人の武装勢力の死体が残っており、死臭が充満していた。

「我々はガザを攻撃する。ハマスも叩く。そして破壊する」とヴェルヴ氏は語った。

AP

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