• 市民を標的とすることは「モラル、信仰、国際法に反する」と、アッバース氏はいう
• 12日にヨルダンのアブドッラー国王は、UNRWAに423万ドルを拠出するよう政府へ命じた

ラッマラー： 12日にパレスチナのマフムード・アッバース大統領が「パレスチナの人々に対する広範な攻撃の即時停止」を呼びかけたと、大統領事務所がアブドッラー2世ヨルダン国王との会談後に発表した。

激しい戦争の発端となった、イスラエル南部のコミュニティに対する7日朝のハマスの大規模な猛攻以来、初めての公式発言の中で、アッバース氏は「双方の市民の殺害や虐待に関わる行為」を拒絶したと、声明は伝えている。

声明によると、両指導者はアンマンで会談し、「パレスチナの人々に対するイスラエルの攻撃を止めて、支援および救援を（ハマスが支配するガザに）届ける方法」について話し合ったという。

イスラエル軍とパレスチナ人戦闘員の双方ともに、市民を標的とすることは「モラル、信仰、国際法に反する」と、アッバース氏は語った。

声明によると、同氏はパレスチナ人が「暴力を放棄し、国際的正当性、平和的な民衆の抵抗、国家的目標の達成への道としての政治的行為に固執する」ことを強調した。

アッバース氏はまた、「ガザ地区唯一の発電所の燃料枯渇による稼働停止の危険性について警告し」、電気と水の供給確保のための緊急措置と「緊急人道回廊の確立」を要請した。

数十人のイスラエルの市民と治安維持隊員がガザで捕らわれていると思われ、パレスチナ人戦闘員がイスラエルに拘束される中、アッバース氏は「民間人、囚人、抑留者の解放」を呼びかけた。

アッバース氏が率いるパレスチナ自治政府は占領下のヨルダン川西岸地区を拠点としており、同氏と敵対するハマスはガザ地区を支配している。

12日にヨルダンのアブドッラー国王が、300万ディナール（423万ドル）を国連パレスチナ難民救済事業機関（UNRWA）に拠出するよう政府に命じたことを、ヨルダンの国営通信社が12日に報じた。

ロイター