
ガザ:2021年の戦争で瓦礫と化し、昨年再建されたガザ南部の象徴的な書店は、イスラエルの空爆により大きな被害を受け、店主は打ちのめされている。
サミール・マンスール氏(59)は、イスラエルによる激しいガザへの空爆で、昨年再建した3階建ての書店が激しく損壊しているのを発見した。
書店の公式インスタグラムアカウントに投稿されたビデオには、ガザ市民であるパレスチナ人店主が、自身の生涯をかけたプロジェクトの壊れた廃墟の上を歩いている様子が映っていた。6児の父親である店主は、家族を守ることだけを望んでいる。
ガザからWhatsAppでのアラブニュース独占インタビューに応じてこのパレスチナの出版社が語ったところによると、建物を再建しお金を返すことはできるが、「私たちが生き延びられるようただ願っている」
さらにこう付け加えた。「ここの状況は危険で、悪化の一途をたどっている。今の困難な日々が終わるまで無事でいたいと願っている。私たちのために祈っていて欲しい」
ガザで起きた2021年の戦争でサミール・マンスール書店は瓦礫と化した。当時、取り壊された店舗の画像がソーシャルメディアで広まり、世界的な資金調達キャンペーンが始まった。
寛大な寄付の助けを借りて、マンスール氏は灰の中から1,000平方メートル以上の広さの書店を再建した。これは元の店舗の3倍の大きさだった。店舗には、児童文学、科学、哲学、自己啓発、芸術、歴史、フィクション、小説、詩など、さまざまな言語で以前より多い40万冊の本を取り揃えていた。
この書店は、2000年に3つの大学に近いガザ市の繁華街にオープンして以来、学生や熱心な読書家の間で人気のスポットになっていた。しかし今では、ガザの抵抗の象徴となっている。
店主は、この先自分がどうなろうとも、コミュニティに知識を提供して読者の世代を築くという夢は決して死ぬことはないと語った。
「強くなり、何度でも立ち直る以外に選択肢はない」とアラブニュースに述べた。
「私たちは、決して取り戻せないこうした破壊と悲しみすべての中でも強く立ち向かっていく」
イスラエルは人口が密集したガザ地区の完全包囲を命じており、最近になって同地区への攻撃を強化したため1,500人以上のパレスチナ人が死亡した。13日、イスラエルは危ぶまれていた地上侵攻に先立ち、ガザ北部からの避難を命じた。