
サイード・アル・バタティ
アル・ムカラ:イエメン軍は、イランを後ろ盾とするフーシ派の民兵が紅海に面した同国北西部付近の標的地点で出航させた、爆発物を積んだボート2隻を破壊した。
イエメン国防省によると、軍の第5地域の沿岸警備隊が、北部のハッジャ州の海岸線近くの紅海で、同国の領海から国際水域に航行中の2隻のボートを破壊したという。
連合軍とイエメン軍は、フーシ派が爆発物を積んだ船を出航させ、また商業船を標的に機雷を設置することで、紅海における国際航行と貿易を脅かしていると繰り返し非難してきた。
連合軍は、フーシ派がホデイダ港を含め紅海沿いのイエメンの港を改修し、爆発船やドローン工場を作り、イランから高度な兵器を密輸していると警告してきた。
フーシ派による攻撃が阻止されたのは日曜日、南部の都市タイズで人口密度の高い地区に向け民兵が致命的な砲撃を開始した日のことである。
タイズ駐在のイエメン軍将校、アブドル バシット アル バヘル大佐が日曜日にアラブニュースに語ったところによると、タイズ郊外に駐留するフーシ派は、市の中心街にあるAl-Arabeen地区とOusefarh地区に迫撃砲とカチューシャロケットを発射、数名の市民が負傷し、少なくとも民家1棟が破壊されたという。
イエメンの国営通信は日曜日、タイズのMaqbanah地区でフーシ派が発射した砲弾が民家を直撃し、その家に住む女性と子供2人が負傷したと報じた。
土曜日の夜、フーシ派はタイズ北西の軍事基地周辺の政府軍陣地に対して反撃を開始した。
アル バヘル氏によると、民兵は、基地を見下ろす戦略的な丘陵地を制圧する目的でタイズ郊外の防空基地付近の政府軍を攻撃したという。
フーシ派は目的を達成できず、政府軍からの激しい抵抗に遭い、撤退を余儀なくされた。
これとは別に、イエメンのムアンマル・アル・エルヤニ情報相は、フーシ派が支配下にある地域の反対派が所有する資産を略奪し押収することを強く非難し、それらの資産を購入しないよう取引業者と一般市民に警告を発した。
「サヌアおよびテロリストであるフーシ派民兵の支配下にある地域の実業家や一般市民に対し、略奪された資産の売買は法的に無効のため関わらないよう警告する」と同大臣はツイッターで述べた。
フーシ派は過去7年間にわたり、イエメンのアブドラッボ・マンスール・ハーディ大統領、前・現職閣僚、軍・治安当局者、人権活動家、サヌアやその他の地域での運動に反対するジャーナリストらの資産を没収してきた。