

カイロ:沿岸の飛び地パレスチナの保健省は14日、ガザ地区でパレスチナ人約300人が死亡し、その大半は女性と子どもで、他に800人が負傷したと発表。
ガザ当局によると、イスラエルの空爆と砲撃でこれまで2,200人以上が殺害されており、そのうち4分の1は子どもで、負傷者は約1万人に上る。救助隊は夜間に行われた空襲の生存者を懸命に捜索している。
イスラエルはガザに対してこれまでに類を見ない激しい爆撃を行い、230万のパレスチナ人が暮らすパレスチナを完全包囲し、多くのインフラを破壊している。
これは8日前の10月7日、ハマスがイスラエルの街を狙った大規模攻撃への報復だった。このイスラエル史上最悪の攻撃によって男性も女性も、子どもまでが銃撃され、人質に取られた。
この予期せぬ襲撃によって約1,300人が死亡した。町やキブツで携帯電話で撮影された恐ろしい動画、残虐行為に関する医療従事者や救助隊からの報告があふれており、国内には動揺が広がっている。
15日、イスラエル軍はハマスが支配するパレスチナでの地上戦の準備に入ったが、当局はこれまで約100万人が故郷を離れたと述べた。
イスラエル軍は13日、最大のパレスチナ人自治区ガザ市を含むガザ地区北半分の住民に対し、ただちに南側に移るようにと告げた。軍は14日、2本の主要道路から避難するパレスチナ人の安全を午後4時まで保証すると述べた。期限が過ぎると、兵士らが集結した。
一方のハマスは人々に避難しないよう呼びかけ、出ていくのは危険だと述べた。
住民の中には、1948年の戦争時に多くのパレスチナ人が住む家を追われ、イスラエルが建国された「ナクバ(大災厄)」を覚えており、離れる気はないと言う人もいる。
ロイター