

エルサレム:イスラエル軍は水曜日、ガザ市の病院で数百人が死亡した爆発への関与を否定し、爆発はパレスチナのロケット弾の誤射によるものだと述べた。
ガザを支配するパレスチナの過激派組織ハマスが、この爆発をイスラエルの責任だと非難した。しかしイスラエルは、この爆発はガザのもうひとつの過激派組織であるパレスチナのイスラム聖戦(Islamic Jihad)がロケット弾の発射に失敗した結果だと述べた。
ハマスが支配する保健省が水曜日に発表したところによると、ガザ病院への攻撃により、少なくとも471人が死亡、300人以上が負傷した。
「バプテスト病院内でのイスラエル占領軍による最大かつ最も暴力的な虐殺の死者は471人に達し、様々な負傷者314人に加え、28人の重体者が残っている」と同省は声明で述べた。
ダニエル・ハガリ・イスラエル軍上級報道官は英語でのブリーフィングで、調査の結果、「病院を襲った陸海空からのIDF(イスラエル国防軍)の砲撃はなかったことが確認された」と述べた。
また、アル・アハリ・アル・アラビ病院周辺の建物に構造的な損傷はなく、空爆と一致するクレーターもなかったという。
「ガザの病院で起きた爆発は、イスラム聖戦のロケット弾の誤爆によるものであることが、証拠によって確認された。
「我々のレーダーシステムは、爆発時にガザのテロリストが発射したミサイルを追跡しており、ロケットの軌道分析から、ロケットは病院の至近距離で発射されたことがわかった。
現場での爆発の規模について説明を求められたハガリ氏は、使用されていないロケット燃料が引火したものと一致すると述べた。「この損害のほとんどは、弾頭だけでなく推進剤によるものだろう」。
ハガリ氏はまた、ハマスが爆発による死傷者数を誇張していると非難し、爆発の原因が何であったかを、ハマスが主張するほど早く知ることはできないと述べた。
病院の爆発による死者数は、ガザでの暴力の最中におけるひとつの事件としては断トツに多く、占領下のヨルダン川西岸地区やヨルダン、トルコを含むより広い地域での抗議を引き起こした。
ハガリによれば、ガザから発射された約450発のロケット弾は、この11日間で不発に終わり、ガザ地区に着弾したという。
「ロケット弾が誤射したというテロリスト同士のコミュニケーションについて、我々は情報を持っている」とハガリ氏は述べた。
イスラム聖戦は先に、アル・アハリ病院での爆発事件の背後に自分たちがいるというイスラエルの主張を否定した。イスラム聖戦は、イスラエルが犯した残忍な大虐殺の責任を逃れようと必死になっていると非難した。
イスラム聖戦は、「敵が宣伝している非難は根拠がない」とし、「礼拝所や公共施設、特に病院を軍事拠点や武器庫として使用することはない」と付け加えた。
同団体は、「爆弾の落下角度や破壊の程度」などの詳細から、イスラエルの攻撃と類似していることが確認されたと述べた。
イスラム聖戦は、より小規模で過激なパレスチナの過激派組織であり、イスラエルとの闘いを共有するハマスとしばしば協力している。
一方、国務省が水曜日に発表したところによると、アントニー・ブリンケン米国務長官はパレスチナのアッバス大統領に電話し、ガザの病院で起きた爆発に哀悼の意を表し、パレスチナ人の「正当な願望」を支持するよう述べた。
国務省のマシュー・ミラー報道官によれば、地方視察のためアンマンに滞在していたブリンケンは、火曜日遅くにアッバスと電話で話し、「ガザの病院で起きた爆発で失われた市民の命に深い哀悼の意を表する」という。
リシ・スナク首相は25日、ガザの病院で火曜日に起きた爆発について、英国の諜報機関が独自に証拠を分析し、事実関係を明らかにしていると述べた。
「すべての事実が判明する前に判断を急ぐべきではない。
「わが国の諜報機関は、独自に事実を立証するため、証拠の分析を急いでいる。現時点では、それ以上のことを言える立場にはない」。
イスラエルのアカウント、病院ストライキに関する投稿を削除
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の公式デジタル・スポークスマンを務めるハナニア・ナフタリ氏は、火曜日の夕方、『X』プラットフォームの自身のアカウントのツイートで、イスラエル軍が病院を攻撃したのは、その病院がハマス過激派の拠点をかくまっていると考えたからだと書いた。
しかし、その後すぐにこのツイートは削除され、イスラエルが病院を空爆したと誤報を流したロイター通信の報道を基にしたもので、誤りがあったとする釈明文に差し替えられた。