
パレスチナ自治区ガザ地区:22日夜間と23日早朝にイスラエルがガザ地区を空爆し、少なくとも70人が死亡した。ハマス当局が明らかにした。一方イスラエル軍は、24時間で同地区内の約320の標的を攻撃したと発表した。
封鎖下のガザ地区の、ハマスが支配する政府のメディア事務所は声明の中で、夜間に行われた「(イスラエルによる)攻撃で60人以上が殉教した」と述べた。その中には、同地区北部のジャバリヤの住宅に対する1回の攻撃で死亡した17人も含まれる。
メディア事務所の別の声明によると、23日朝に新たに行われた空爆でさらに少なくとも10人が死亡した。これにより、22日夜からの死者数は合計で少なくとも70人となった。
イスラエル軍は23日、過去24時間で「ガザ地区内の320以上の軍事標的」を攻撃したと発表した。
同軍は声明の中で次のように述べた。「攻撃されたテロ標的には、ハマスのテロリストが中にいるトンネル、数十の作戦指令部(…)イスラム聖戦のテロリスト、軍事施設、監視所などが含まれていた」
10月7日にハマスが行った越境攻撃を受け、イスラエルは2週間以上にわたり同組織が支配するガザ地区を空爆している。
公式の数字によると、ハマスの攻撃によるイスラエルでの死者は少なくとも1400人に上る。
ガザ保健省によると、イスラエルの空爆により少なくとも1873人の子供を含む4650人以上のパレスチナ人が死亡しており、その大半は民間人である。
政府の数字によると、同地区では毎日200~300人が死亡している。
空爆が続く中、広く予想されている地上侵攻に向けて数万人のイスラエル軍兵士が同地区の境界に集結している。
同軍は22日、ガザ地区内での戦車作戦の際に同軍兵士1人が死亡、3人が負傷したと発表した。
イスラエルはガザ地区北部に住む100万人以上に対し、安全のため南部に退避するよう警告している。国連によると、現時点で同地区の住民240万人の半数以上が避難民となっている。
北部のガザ市とその周辺には、退避を希望しない、あるいは退避できない民間人が数十万人残っているとみられる。
AFP