
パレスチナ・ガザ地区:イスラエルとハマスの武装勢力による戦闘が続く中、ハマスが運営する保健省は4日遅く、ガザ中心部の難民キャンプにイスラエル軍が爆撃を行い、30人以上が死亡したと発表した。
保健省のアシュラフ・アル・クドラ報道官は声明を出し、「ガザ地区の中心部に位置するアルマガジ・キャンプで占領軍が虐殺行為に及び、30人以上の(死者)がデリ・アル・バラのアル・アクサ殉教者病院に運び込まれた」と述べた。
ハマスはテレグラムに投稿した声明の中で、イスラエル軍が民家を「直接」爆撃したと説明し、死者の多くは女性と子供だったと付け加えた。
「イスラエル軍の空爆でアルマガジ・キャンプにある隣人の家が狙われ、隣にあった私の家は一部が崩れ落ちました」と、トルコのアナドル通信社に勤めるジャーナリスト、モハメド・アラルール氏(37歳)は語った。
アラルール氏はAFP通信の取材に対し、13歳の息子アハメドさんと4歳の息子カイスさんが自身の兄弟と共に殺害されたと語った。妻、母親、他2人の子供もケガを負ったという。
イスラエル軍の報道官は、イスラエル国防軍が爆撃のあった時刻に同区域で活動中だったかどうか調査に当たっているとコメントした。
イスラエルは、10月7日にハマスがガザ国境近くの町や村、軍の前哨基地に対して残虐な襲撃事件を起こし、1,400人以上(主に民間人)を殺害したことへの報復として、ハマスを殲滅すると宣言している。この襲撃事件では、240人以上のイスラエル人と外国人も人質として誘拐された。
ハマスが実効支配するガザ地区の保健省は、9,480人以上のガザ住民(主に女性と子供)が、イスラエル軍による空爆や激化する地上作戦で死亡したとしている。
イスラエル国防軍参謀長のヘルジ・ハレヴィ中将は、アルマガジの北方にあるガザ市の包囲完了を受けて、4日にガザ地区内を進軍する部隊に合流した。
ヨアヴ・ガラント国防相は、イスラエル軍はガザ地区で「激しい」戦闘を行っており、「(ガザ市の)南部と北部から進軍し、人口密集区域に入った」ことを明かした。
AFP