ラマッラー:占領下にあるヨルダン川西岸地区のジェニン市で17日早朝、イスラエル軍が無人機による空爆を行い、3人のパレスチナ人が死亡したとパレスチナ救急隊の責任者が発表した。
イスラエル軍は空爆の実施を認め、ジェニンでの戦闘中に少なくとも5人の戦闘員を殺害したことを明らかにした。ガザ地区ではハマスとの戦いを背景に緊張感が高まっているが、最近はこのジェニンを中心に両者の衝突が繰り返されている。
10月7日にハマスの武装集団がガザからイスラエルに越境攻撃を仕掛けて以来、ヨルダン川西岸地区では、少なくとも200人のパレスチナ人が死亡している。
イスラエル軍は次のようにコメントした。「イスラエル治安部隊に向けて発砲してきた武装テロ組織に対し、イスラエル軍の航空機で空爆した。
他にも、治安部隊に向けて爆発物を発射したり投げつけたりしたテロリストを無力化した」
ハマスと小規模な武装組織「イスラム聖戦」は、ジェニン市内の路上でイスラエル軍と数時間にわたって交戦し、集中砲火や爆発物による待ち伏せ攻撃を行ったと述べた。
イスラエル軍によれば、武装集団はその後、複数の車両や救急車に乗り込みジェニンのイブン・シーナ病院に向かって逃走。部隊が車両の1台を病院の入口で停止させた。
イスラエル軍は、病院で車を捜索し、M-16ライフルや弾薬を発見する様子を動画で公開した。
パレスチナ保健当局によれば、一部の病院職員に病院からの退避が命じられたという。確認した動画には、手を挙げて建物から出ていく職員の様子が映っていた。
これとは別に、イスラエル軍はヨルダン川西岸の都市ヘブロン近郊で、車から発砲してきた武装集団2人を射殺したと発表した。
ロイター