
パレスチナ領ガザ地区:ハマスが運営するガザ地区保健省の関係者によると、18日に行われたジャバリア難民キャンプへのイスラエルの2度の攻撃により、80人以上が殺害された。
同キャンプで国連が運営するアル・ファクラ・スクールへの明け方の攻撃により、「少なくとも50人」が殺害されたと、同関係者はAFPに対して述べた。この学校は、住居を追われたパレスチナ人の避難所として利用されていた。
ソーシャルメディアに投稿された映像――これらの映像に関してAFPは裏付けを取れていない――には、血や粉塵に塗れて建物の床に横たわる遺体、学校の机の下にマットレスが敷かれている様子が収められていた。
18日に行われた同キャンプ内の別の建物への別攻撃で、子ども19人を含め同じ家族32人が殺害されたと、同保健省関係者は述べた。
保健省は、亡くなったアブ・ハバル家32人の氏名を公表した。
ジャバリアはガザ地区最大の難民キャンプで、6週間以上に渡るイスラエルとハマスの戦闘により約160万人が家を追われる状況となっている。
イスラエル軍は、この2度の攻撃について即時コメントの求めには応じなかった。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)も、この件ついてすぐに反応はしていない。
11月はじめ、ハマス政府はジャバリア難民キャンプへの3日連続のイスラエルによる爆撃で、200人以上が殺害され、さらに数百人が負傷したと発表している。
イスラエルは、10月7日の攻撃を受けてハマス殲滅を明言している。イスラエル政府発表では、このハマスによる攻撃で1,200人(その大半がイスラエル南部の民間人)が殺害され、約240人が人質となった。
2007年からガザ地区を支配するハマス政府の発表では、イスラエル軍の執拗な空および地上作戦により5,000人の子どもを含む1万2,000人が殺害された。
AFP