• 犠牲者の中に、ヒズボラ議員モハメド・ラード氏の息子のアッバス・ラード氏がいた

ナジャ・フーサリ

ベイルート:イスラエルが南レバノンの家屋を空爆し、議会で政党のリーダーを務めるヒズボラ議員の息子を含むヒズボラの上級戦闘員5人を殺害した翌日の木曜日、レバノンの武装集団ヒズボラは、何ダースものロケット弾を北イスラエルのイスラエル軍駐屯地に向けて発射した。

このヒズボラの攻撃は10月8日にレバノンの南の国境で武力衝突が始まって以来、もっとも激しいもののうちに入る。

イスラエルの戦闘機は、水曜日夜、ベイルートから105キロのビント・ジュベイル地区の村、ベイト・ヤフーンの家屋を標的にし、ヒズボラのエリート部隊であるアル・ラドワンのリーダー数人を殺害した。

犠牲者の中に、モハメド・ラード議員の息子のアッバス・ラード氏がいた。

ヒズボラは、報復として、カチューシャ・ロケットと誘導ミサイルを14を超えるイスラエルの領地と軍駐屯地に向け発射したと話した。

一方、ブルーラインから離れたところにある村や町では、犠牲者となった武装集団のメンバーの葬儀が行なわれた。

政治や宗教の有力者らが、ラード氏の息子の死に哀悼の意を表した。

ヒズボラは、アル・ダハイラ駐屯地とアル・ナクラの向かいのジャル・アル・アラムのイスラエル軍歩兵部隊を標的にした。

ヒズボラは、ビルカット・リスハとメチュラの前哨基地、ササア居留地のイスラエル軍歩兵部隊、アル・ラヘブの戦車部隊も攻撃し、第91部隊第3歩兵旅団の司令部に対してカチューシャ・ロケット48弾を発射した。

ヒズボラの長であるハッサン・ナスララ師は、以前、イスラエルが民間人2人を殺害した爆撃後に「民間人には民間人を」という報復を要求した。

ヒズボラに近い消息筋によると、「この等式は、軍人にもあてはまる。ヒズボラの各メンバーに対し、同等の階級と重要度のイスラエル軍人だ。」

木曜日のヒズボラ戦闘員の死で、これまでに殺害された者の総数は78人となった。

ヒズボラの評議会の長であるハシム・サフィ・アルディン氏は、「抵抗は、強靭なことを証明した。誰もつぶすことはできない」と発言した。

さらに、「我々がこの戦いで求めたもの、そして、我々の抵抗と殉教者らが言おうとしたことは、我々は、ガザ地区で人々が迫害されている不正義に終止符を打ちたい、そして、抵抗とガザの人々と全世界に対し、これらの迫害されている人々には仲間がいることを伝えたい」と言った。

ガリラヤ・パンハンドルとアッパー・ガリラヤ両地域の広いエリアで何回もサイレンが鳴った。

イスラエル軍は、レバノンから発射された35のロケット弾は、防空システムが無効化したと言った。

イスラエル部隊は、アル・ブスタン、ヤリンの村々のはずれにあるアル・オリイク地域を急襲し、さらに、タイラ・ハルファ村郊外を砲撃した。一方、ルマイク、ヤルーン、アイン・エベルにはイスラエルのミサイルが着弾した。

イスラエル軍のアヴィケイ・アドゥィー報道官の声明によると、イスラエルは、レバノン南部の対戦車分隊のことも迫撃砲で攻撃した。

報道官は声明で、ヒズボラが対戦車ミサイルと迫撃砲を境界地域に向け発射したとも言った。

イスラエル軍のドローンは水曜日夜にナクラ村のオートバイを標的にし、男性二人に重傷を負わせた。

イスラエルが攻撃を拡大するにつれ、境界の村と町では緊張が高まり続けている。

境界地域の記者は、アラブニュースに対し、「動く体なんでも、どの瞬間にでも、イスラエルの敵の標的になったので、残りの住民は避難することになった」と話した。

ヒズボラの軍メディア部隊は、イスラエル軍の死傷者は45日間の軍事作戦で354人に増えたと主張した。

「5居留地とメルカバ戦車、装甲車両、軍隊輸送車両など21のイスラエル軍車両が標的にされ、最大40か所で様々な武器を使い275の攻撃が実行された」とも主張した。