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レバノンとイスラエル国境での戦闘再燃の中、国連平和維持軍は安全確保に努める

壕の中で一緒に座るアイルランドの平和維持軍兵士たち。2023年11月29日、レバノンとイスラエル国境そばのマルーン・アル・ラス村付近にある、アイルランドとポーランドのUNIFIL平和維持軍が駐留するキャンプ・シャムロックをロイターが訪問した際に撮影。(Reuters)
壕の中で一緒に座るアイルランドの平和維持軍兵士たち。2023年11月29日、レバノンとイスラエル国境そばのマルーン・アル・ラス村付近にある、アイルランドとポーランドのUNIFIL平和維持軍が駐留するキャンプ・シャムロックをロイターが訪問した際に撮影。(Reuters)
走行する国連の車両。2023年11月29日、レバノンとイスラエル国境そばのマルーン・アル・ラス村付近にある、アイルランドとポーランドのUNIFIL平和維持軍が駐留するキャンプ・シャムロックをロイターが訪問した際に撮影。(Reuters)
走行する国連の車両。2023年11月29日、レバノンとイスラエル国境そばのマルーン・アル・ラス村付近にある、アイルランドとポーランドのUNIFIL平和維持軍が駐留するキャンプ・シャムロックをロイターが訪問した際に撮影。(Reuters)
2023年11月29日、レバノンとイスラエル国境そばのマルーン・アル・ラス村付近にあるアイルランドとポーランドのUNIFIL平和維持軍が駐留するキャンプ・シャムロックで、共に立つポーランドの平和維持軍兵士たち。(Reuters)
2023年11月29日、レバノンとイスラエル国境そばのマルーン・アル・ラス村付近にあるアイルランドとポーランドのUNIFIL平和維持軍が駐留するキャンプ・シャムロックで、共に立つポーランドの平和維持軍兵士たち。(Reuters)
共に立つ国連平和維持軍の兵士たち。2023年11月29日、レバノンとイスラエル国境そばのマルーン・アル・ラス村付近にある、アイルランドとポーランドのUNIFIL平和維持軍が駐留するキャンプ・シャムロックをロイターが訪問した際に撮影。(Reuters)
共に立つ国連平和維持軍の兵士たち。2023年11月29日、レバノンとイスラエル国境そばのマルーン・アル・ラス村付近にある、アイルランドとポーランドのUNIFIL平和維持軍が駐留するキャンプ・シャムロックをロイターが訪問した際に撮影。(Reuters)
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01 Dec 2023 01:12:46 GMT9
01 Dec 2023 01:12:46 GMT9
  • 国際連合レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)の部隊は、「激しい砲撃やロケット弾の発射」の間、何度も壕に避難しているとStephen MacEoin中佐は語った
  • 同中佐は「最も苦しむのは」民間人だとして、ハマスとイスラエル間のガザにおける停戦が延長されることを望んでいる

マルーン・アル・ラス(レバノン): レバノンのイスラエルとの国境沿いに配備された国連軍兵士たちは、平和維持という任務を果たそうとする一方で、過去20年ほどで最悪の敵対状態にあるレバノンにおいて、自軍の安全を守るという、もうひとつの緊急課題を抱えている。

イスラエルとガザのハマスとの間で7週間前に戦争が始まって以来、国際連合レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)の部隊は、「激しい砲撃とロケット弾の発射」の間、何度も壕に避難していると、ロイターがレバノン南部のUNIFIL基地を訪れた際、上級司令官が語った。

レバノン南部のイスラエルとの国境近くにあるティリ村のキャンプ・シャムロックに駐留するアイルランド軍とポーランド軍の大隊長、Stephen MacEoin中佐は、「任務を遂行しながらも、部隊の保護を優先しなければならない」と語った。

紛争が起きているガザは南へ約200km離れているが、レバノンとイスラエルの国境沿いでは、イスラエルと、ハマスと連携しイランの支援を受けているヒズボラが、連日銃撃戦を繰り広げている。

10月7日以来、イスラエルの攻撃により、レバノンでは約100人(うち80人はヒズボラ戦闘員)が死亡している。

MacEoin中佐は、レバノンであれガザであれ、紛争で「最も苦しむのは」民間人であり、ガザでの暴力はレバノン南部の情勢と関連しているので、ハマスとイスラエルの間のガザ停戦が延長されることを望んでいると述べた。

UNIFILのアンドレア・テネンティ報道官は、「当ミッションが懸念しているのは、何週間にもわたって銃撃戦が繰り返された後、現在は休戦状態にあり、ひとときの平穏が訪れているが、銃撃戦の激化は、より広範な紛争サイクルの引き金になりかねない」と述べた。

「これは南部だけでなく、この地域の誰もが直面している本当の警告であり、危機である」

テネンティ報道官は、レバノンとイスラエル国境での衝突について、UNIFILが双方と連絡を取り合い、「緊張の緩和」を図っていると述べた。

敵対行為が激化して以来、殺害された平和維持要員はいない。しかし、2人の平和維持要員が2つの別々の事件で負傷し、UNIFILの施設や基地が迫撃砲弾の直撃を数回受け損傷している、とテネンティ報道官はロイターに語った。

MacEoin中佐は、「ブルーラインの南北で何度も銃撃があり、多くの至近距離での事件が発生した」と述べた。ブルーラインとは国連が定めた120kmの境界線で、イスラエル軍が2000年にレバノン南部を離れた際の撤退ラインを指す。

直近の事件では、UNIFILのパトロール隊がレバノン南部のアイトロウン(Aytaroun)付近でイスラエル軍の銃撃を受けたが、死傷者はなかった。国連軍はこの攻撃を 「深刻な問題である」と非難した。

UNIFILは、イスラエルのレバノン侵攻後、1978年に安全保障理事会によって設立された。その範囲と規模は、2006年のイスラエルとヒズボラの戦争の後に拡大された。この戦争では、レバノンで1,200人(ほとんどが民間人)が死亡し、158人のイスラエル人(ほとんどが兵士)が死亡した。

同部隊は、国際的な平和と安全の維持を支援することを主な役割として、レバノン南部に展開されている。

UNIFILによれば、現在、47カ国から集まった約1万人の部隊と、約800人の民間人スタッフが、リタニ川とブルーラインの間の1,060平方キロメートルの地域全域の45カ所に駐留している。

昨年12月、UNIFILに派遣されていたアイルランド人兵士が、レバノン南部で走行中、乗っていたUNIFIL車両に発砲され死亡した。1月にレバノンの軍事法廷で7人が同兵士の殺害で起訴されたが、これは2015年以来、レバノンの国連平和維持軍に対する初の致命的な攻撃となった。

ハマスとイスラエルが11月24日に始まった一時停戦に合意して以来、国境では平穏が続いていた。しかし、11月30日の朝、イスラエル軍はレバノンから侵入した「空中標的」を迎撃したと発表した。30日未明、両陣営は停戦を延長することを土壇場で合意した。

ロイター

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