
ダマスカス: 2日にイスラエルがダマスカス近郊に空爆を行ったと、シリア国防省が発表し、シリアの首都であるダマスカスにいたAFPのジャーナリストは、爆撃の轟音が聞こえたと報告した。
「本日の午前1時35分(グリニッジ標準時10時35分)頃、イスラエルの敵は占領下にあるシリアのゴラン高原の方角から空襲を仕掛け、ダマスカス市近郊の数か所を標的とした」と、国防省は声明で述べた。被害者の報告はなかった。
シリアの国営テレビはこれより前に、「首都近郊へのイスラエルの攻撃」を報じていた。
イスラエルは、2011年にシリアの内戦が始まって以来、北方の隣国である同国に数百回の空爆を行い、主にイランが支援する各勢力とレバノンのヒズボラの戦闘員、そしてシリア軍の拠点を標的としてきた。
しかし、ヒズボラと同盟を組むハマスとの戦争が10月に始まって以来、イスラエルは攻撃を激化させてきた。
AFPから直近の攻撃に関する質問を受けた際、イスラエル軍はコメントを出さなかった。
戦争監視団体「シリア人権監視団」のトップであるラミ・アブデル・ラフマン氏はAFPに対し、イスラエルはダマスカスの南にあるサイーダ・ザイナブ地域の「ヒズボラの標的」を攻撃したと述べた。
英国を拠点とし、シリア国内でネットワークを運営するこの監視団体の代表である同氏は、救急車が爆撃の現場に急行したと語った。
11月26日のイスラエルによる空爆で、ダマスカス空港は運用不能となった。前月の同様の攻撃後に運航が再開されてからほんの数時間後のことだった。
10月12日と22日のイスラエルの攻撃後に、ダマスカス空港とアレッポ空港はともに運用が停止されていた。
シリアを標的とする個別の攻撃についてイスラエルがコメントを出すことは稀だが、同国は、シリアのバッシャール・アサド大統領を支援する宿敵イランがシリアで影響力を拡大することを許しはしないと、繰り返し述べている。
AFP