
ワシントン:ガザ地区南部でイスラエル軍がハマスへの攻勢を強める中、米国は5日、燃料やその他の支援物資をガザへ搬入できるように、イスラエルは取り組みを強化する必要があると述べた。
米国務省のマシュー・ミラー報道官は記者会見で、「届いている支援のレベルが十分とは言えない」とし、「支援を増やす必要があり、そのことをイスラエル政府にはっきりと伝えた」と述べた。
4日には、3日に搬入された量とほぼ同じ、100台の人道支援トラックと約69,000リットルの燃料がエジプトからガザに届けられたと、国連から発表された。
国連報道官のステファン・デュジャリック氏は5日、記者団に対し「これは、24日から30日に実施された人道的戦闘休止の期間に搬入された1日の平均、トラック170台と燃料11万リットルを大きく下回っています」と語った。
アントニー・ブリンケン米国務長官は先週、10月7日にハマスがガザからイスラエルへの奇襲攻撃を仕掛けて以来、3度目となる中東訪問を実施。イスラエル政府に対しては、支援物資の流れを拡大すると共に、ハマスとの戦闘で民間人の被害を最小限に抑えるよう強く求めた。
イスラエル軍は5日、ガザ南部の主要都市ハーン・ユーニスを急襲し、病院は多くのパレスチナ人死傷者への対応に追われた。
ハマスとの停戦が解除された先週以降、最大規模と見られる地上侵攻をガザで展開しているイスラエル軍は、戦闘機の支援を受けた地上部隊がハーン・ユーニスの中心部に到達し、街を包囲している状況だと明かした。
世界保健機関のガザ当局者は5日、状況は刻々と悪化していると話した。
ロイター