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イラン、核合意復活は「無意味」

イランのナタンツ・ウラン濃縮工場内で作業する技術者。(AFP/ファイル写真)
イランのナタンツ・ウラン濃縮工場内で作業する技術者。(AFP/ファイル写真)
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10 Dec 2023 03:12:56 GMT9
10 Dec 2023 03:12:56 GMT9
  • イラン外相ホセイン・アミール・アブドラヒアン氏、「今日、我々が前進すればするほど、JCPOAは無意味となる」と発言
  • 「現在のところ、合意復活の道筋は見えていない」

テヘラン:イランは2023年12月9日土曜日、前米大統領ドナルド・トランプ氏によって事実上破棄された、世界各国との重要な核合意の復活に向けた試みは、ますます「無意味」になっていると述べた。

イラン外相のホセイン・アミール・アブドラヒアン氏は、テヘラン大学で学生たちに向け行った演説の中で、協定の正式名称の頭文字を用い「今日、我々が前進すればするほど、JCPOAは無意味となる」と述べた。

2015年、イランは経済制裁の緩和と引き換えに核開発計画を抑制することに合意した。

しかし、この協定は中国、ロシア、イギリス、フランス、ドイツを含む複数の世界的大国と締結されたものの、2018年にトランプ大統領政権下でアメリカが一方的に離脱したことで、事実上、機能不全となった。

アメリカが制裁を再開したことで、国際的な銀行や企業はアメリカの規制に引っかかることを恐れ、イランから距離を置いている。

トランプ氏の後任、米大統領のジョー・バイデン氏による核合意再建の取り組みは、2022年半ば以降、行き詰まっている。

「(イランの)レッドラインは無視されることもあり、現在のところ、合意復活の道筋は立っていない」とアミール・アブドラヒアン氏は述べた。

「もちろん、これは協定を破棄したという意味ではない。協定が我々の利益に資するものであれば、欠点があろうとも(協定を)受け入れる」と付け加えた。

国際原子力機関(IAEA)事務局長のラファエル・グロッシ氏は10月、イランについて、核兵器を開発した北朝鮮と同じ轍を世界は踏んではならないと、国際社会に呼びかけた。

イランは、核開発をあくまで平和利用のためのものであると主張しているが、2021年以降、IAEAは核開発の監視に手を焼いている。

AFP

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