
ドバイ:英国の海事当局は18日、バブ・エル・マンデブ海峡近くにいた船舶付近で爆発があった可能性と、紅海南端に位置する同海峡付近で発生した2件目の事件を報告した。
UKMTO(英国海運貿易オペレーション)は勧告の中で、イエメンのモカ港の南30カイリにいた船舶から2カイリ離れた場所で爆発があった可能性の報告を受けたと述べた。
UKMTOは別の勧告で、モカの北西30カイリで起きた「事件」の報告を受けたとも述べた。
UKMTO WARNING 012/DEC/2023
— United Kingdom Maritime Trade Operations (UKMTO) (@UK_MTO) December 18, 2023
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英国の海上警備会社Ambreyも、モカの南30カイリにいた船舶付近で水中爆発があった可能性があるとの情報を得たと発表した。
10月7日のハマス武装勢力による越境攻撃に続いて始まった、ハマス支配下のガザに対するイスラエルの壊滅的な砲撃と侵攻に抗議して、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海地域の船舶を攻撃している。
世界最大のコンテナ船会社MSCを含む大手貨物会社2社は先週末、イエメンの大部分を支配するフーシ派による攻撃を受けて、スエズ運河の航行を見合わせると発表した。
紅海に続くスエズ運河航路は世界貿易の極めて重要なルートで、ヨーロッパ、アジア、その他の地域間の、エネルギーや他の物資の輸送に使用されている。このルートはアフリカ大陸全体を迂回する必要がなく、時間と費用を節約できる。
フーシ派はイスラエルが戦闘行為を停止するまで攻撃を続けると宣言しているが、16日には、ガザの人道危機を緩和する実質ある措置は「事態のエスカレートの抑制」に貢献するだろう、と述べた。さらに、海上「作戦」についてオマーンの仲介で協議中だとも述べた。
これは、フーシ派に状況を緩和させる意思があることを示す最初の兆候だった。米国は、紅海の船舶を保護し、10月のイスラエルとハマスの戦争開始以来、イスラエルにもドローンやミサイルを発射しているフーシ派にシグナルを送るため、連合を模索していると述べた。
ロイター