ドバイ:イスラエル最大の金融機関であるハポアリム銀行は、イスラエルとUAEが国交正常化協定に署名すれば、UAEの銀行との取引を開始する見込みである、と同社の最高経営責任者は述べた。
UAEとイスラエルは、9月15日にドナルド・トランプ米大統領が開催する式典で、米国が仲介した協定に署名する予定。
3か国は、国交正常化がもたらす経済的な機会について話し合っており、すでにいくつかの事業協力協定が締結されている。
ハポアリム銀行のドヴ・コトラーCEOは、両国間の直接送金を容易にするコルレス銀行関係は、貿易とビジネスの関係を発展させるのに資するだろうと述べた。
コトラーCEOはUAE訪問中、「来週、各国政府が協定に署名した後、私たちはこの国の銀行システムと協力できるようになると信じています」と、ロイター通信に語った。
コルレス・バンキングとは、ある国に支店やネットワークを持たない銀行が、自行に代わってその国の銀行を介して支払いを行うものである。
コトラー氏は、両国間の経済関係が発展していく中、イスラエルのビジネス代表団を率いて2日間のUAE訪問を行う。
「私たちはビジネスの話をする前に信頼関係を築くためにここに来ました。 信頼を築くためには、顔を合わせて会わなければならないと信じていますし、それは私たちがいま、行っていることです」と語った。
イスラエルとUAEは8月13日に国交正常化に合意し、最終的な合意書に署名すれば、UAEは湾岸諸国では初めて、アラブ諸国では3番目の国となる。
コトラー氏は、ハポアリムがUAEの3大金融機関との関係を構築すると考えていると述べたが、銀行の名前は明かさなかった。
UAE最大の金融機関であるファースト・アブダビ・バンクは、ハポアリムともう1つのイスラエルの銀行であるレウミ銀行との協議を開始すると述べている。
レウミ銀行は9月14日に代表団を率いてUAEを訪問する予定。
ドバイ最大の銀行であるエミレーツNBDは、今週のハポアリム銀行の訪問についてコメントを拒否した。
ロイター通信