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「悲惨な証言」、WHO、ガザ難民キャンプへの致命的な攻撃を非難

イスラエルとパレスチナの武装組織ハマスとの戦闘が続く中、2023年12月25日のイスラエルによる夜通しの攻撃の後、アル・マガジ難民キャンプの被害を調べるパレスチナ人。(AFP)
イスラエルとパレスチナの武装組織ハマスとの戦闘が続く中、2023年12月25日のイスラエルによる夜通しの攻撃の後、アル・マガジ難民キャンプの被害を調べるパレスチナ人。(AFP)
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26 Dec 2023 07:12:20 GMT9
26 Dec 2023 07:12:20 GMT9
  • WHOは、ガザにもともとあった36の病院のうち、部分的にでも機能しているのは9つしかないと警告

ジュネーブ:世界保健機関(WHO)のスタッフは25日、難民キャンプへの致命的な攻撃による犠牲者を受け入れているガザの病院を訪れ、家族全員が殺されたという悲惨な話を聞き、瀕死の子供たちを目の当たりにした。

「国連保健機関(WHO)のチームは、医療従事者や犠牲者から、爆発による苦しみの悲惨な証言を聞いた」と、同機関のテドロス・アダノム・ゲブレイェソス事務局長はX(旧Twitter)に投稿した。

「ある子供はキャンプへの攻撃で家族全員を失った。ある病院の看護婦も同じ目に遭った」と同事務局長は述べた。

ハマスが統治するガザの保健省によると、アル・マガジ難民キャンプにある3軒の家屋に対する24日夜のイスラエル軍の攻撃により、少なくとも70人が死亡したという。

AFPは、この犠牲者数を独自に確認することはできなかった。

イスラエル軍は「事件を検証している」とし、「民間人への被害を最小限に抑えるために実行可能な措置を含め、国際法を遵守している」と述べた。

ガザ中心部のデイル・アル・バラにあるアル・アクサ病院の敷地内には、集団葬を前に、白い袋に包まれた犠牲者の遺体がずらりと並べられた。

アル・アクサ病院のスタッフは、爆発による死傷者を100人ほど受け入れたと報告した、とテドロス事務局長は述べた。

「病院は、病床数やスタッフの対応能力をはるかに上回る数の患者を受け入れている」と同事務局長は述べた。

同事務局長は、「多くの患者は待機時間を生きのびることはできないだろう」と警告し、「ガザのコミュニティへの最新の攻撃は、我々がなぜ #Cease-fireNOW(即時停戦)を必要としているかを示している」と主張した。

戦争は10月7日、ハマスの戦闘員がイスラエルに前例のない攻撃を仕掛けたことから始まり、イスラエルの数字に基づくAFPの集計によると、この攻撃で民間人を中心に約1140人が殺害され、250人の人質が拘束された。

イスラエルは容赦ない軍事作戦で対抗し、ガザの保健省によれば、女性と子供を中心に少なくとも20,670人が殺害された。

WHOの緊急医療チーム・コーディネーターで、アル・アクサ病院での25日のミッションに参加したショーン・ケイシー氏は、重傷を負った9歳の少年アハメドさんの苦痛を和らげようとする医師たちの様子について語った。

ケーシー氏は、アル・アクサ病院内で撮影された動画で、涙をこらえながら、アハメド少年は「死ぬまでの苦しみを和らげるために鎮痛剤を投与されているだけだ」と語った。

「少年が家族の滞在しているシェルターの前の通りを渡っていたところ、すぐ横の建物が爆発した」と同氏は述べた。

「少年は破片と瓦礫を受け、脳が露出した」

「少年のためにできることは何もない。ここでの多くのケースと同様、複雑な神経学的ケースや複雑な外傷ケースに対応する能力はない」と同氏は述べた。

WHOは、ガザにもともとあった36の病院のうち、部分的にでも機能しているのは9つしかないと警告している。

「我々国際社会は、何千、何万の人々、子供たちが爆撃され、通りを歩いているときやベッドで寝ている間に殺されていることを受け入れるべきではない」とケーシー氏は述べた。

同氏は「これは容認できない状況だ。止めなければならない」と述べ、停戦を呼びかけた。

AFP

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