ジェッダ:日本人書道家の藤井佳美氏は、ジェッダのシティウォークのアニメビレッジでワークショップを行っており、日本の様々な芸術形式について知る機会を参加者に提供している。
「翠峰」として知られる日本の書道における最高段位を取得している藤井氏はドバイを拠点に活動しているが、現在2回目のサウジアラビア訪問中だ。
彼女は、「ここ(サウジアラビア)に来てジェッダの人々に日本の書道やマンガ(日本のコミック)の技術を教えるよう招待していただいて感激しています」と話す。
藤井氏は初めてサウジアラビアを訪問した際にも、リヤド・シーズンで同様の書道ワークショップや実演を行った。
彼女は温かい笑顔で、日本の伝統的な書道用の筆と特別な墨を使った日本語の文字の書き方を参加者に説明していた。
「それぞれの線は一筆で書きます」「二度書きや書き加えはしないようにしてください」
彼女はアラブニュースに対し、「サウジの人々がアニメやマンガに夢中なのを見て、日本には書道など、他にも多くの芸術があることを伝えたいと思いました」と語る。
藤井氏は、日本語の文字をどちら向きに書き進めたら良いのかという戸惑いなども含めて、参加者の反応を楽しんでいると話す。ちなみに、右から左のアラビア語とは違って上から下に書くのが正解だ。
ワークショップは1日3回行われているため多くの来場者が参加できる。
ラナ・アルネマリさん(21)は、日本の文化が大好きなので自分の名前を日本語の文字で書けるようになりたかったと話す。
「日本語のアルファベットの新しい文字にとても興味を持ちました。今日は新しいことを学べてとても楽しかったです」と彼女は言う。「いつか日本の書道の本格的なコースを受けるかもなんて思っているくらいです」
ウェジュダン・アロマリさん(22)は、日本語の書き方に興味を持ったので書道ワークショップに参加したと話す。
サウジの人々がアニメやマンガに夢中なのを見て、日本には書道など、他にも多くの芸術があることを伝えたいと思いました。
藤井佳美(書道家)
「単に書くというよりは絵を描くのに近い感じがします」と彼女は言う。
ラナ・アルサイミさん(22)はアラブニュースに対し、この種のワークショップは「カリグラフィー用のペンではなく日本の伝統的な筆を使って書くこと」など、新しいことに挑戦する機会を与えてくれると話す。
藤井氏は来週、日本の伝統的な折り紙(紙で様々な形をつくる技術)についての別のワークショップを行う予定だ。
参加者は折り紙でポケモンの形を作る方法を学べる。