
ダマスカス:シリア国営メディアは28日、イスラエルが首都ダマスカスの近郊を空爆したと報じた。
「わが国の防空システムは、ダマスカス付近で敵性目標を迎撃している」と、国営シリア・アラブ通信(SANA)が伝えた。
国営テレビも「イスラエルの攻撃は首都ダマスカス付近を狙ったものだった」と伝えた。
シリアを標的とした攻撃について、イスラエルが個別にコメントを残すことは少ない。だが、バッシャール・アサド大統領の政府を支持する宿敵イランが、シリアで存在感を増すことは認めないと、同国は繰り返し主張している。
2011年にシリア内戦が勃発して以降、イスラエルは北の隣国に対して数百回の空爆を実施。レバノンの武装組織ヒズボラやシリア軍の拠点など、親イランの勢力を主な攻撃対象としている。
しかし、10月7日にイスラエルとハマスの戦闘が始まって以来、イスラエルが攻勢を強め、中東全域では緊張感が高まっている。
ダマスカス国際空港は、10月にイスラエルの攻撃を受けてから飛行機の運行が再開したものの、復旧からわずか数時間後の11月下旬にも同様の攻撃が行われ、営業は再び停止した状況となっている。
AFP