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米国籍イスラエル人女性の遺体がガザ地区に残されている:キブツ発表

人質となったイスラエル人、ガド・ハガイ氏とジュディス・ワインスタイン・ハガイ氏の写真を掲げるイスラエル支持者たち(フランス通信社)
人質となったイスラエル人、ガド・ハガイ氏とジュディス・ワインスタイン・ハガイ氏の写真を掲げるイスラエル支持者たち(フランス通信社)
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30 Dec 2023 01:12:59 GMT9
30 Dec 2023 01:12:59 GMT9
  • 女性が住んでいたキブツ、ニル・オズは、ハガイ氏が「虐殺で殺害され」、遺体が戦争で荒廃しているパレスチナ領内にまだ残されていると発表した。

エルサレム: 今年10月7日のハマスの攻撃の際に捕まった米国籍を持つイスラエル人女性がその日のうちに殺害され、女性の遺体がガザ地区内にまだ残されていると、女性の住んでいたキブツが12月28日(木)に発表した。

ジュディス・ワインスタイン・ハガイ氏70歳は、パレスチナ人武装組織によって今も拘束されている人質の中で最年長の女性だと思われていた。

しかし、女性が住んでいたキブツのニル・オズは、ハガイ氏は「虐殺で殺害され」、まだ遺体が戦争で荒廃しているパレスチナ領内に残されていると発表した。

キブツによる12月28日(木)の発表によると、女性の夫、ガド・ハガイ氏も10月7日に殺害されていたことが12月23日(土)に確認されたという。

詳細には触れていないが「2人の遺体はいまだハマスの手元にある」とキブツは述べている。

夫妻は、イスラエル領内の村々や軍の駐留所から連れ去られた約250人のうちに含まれていた。100人以上の人質はその後、多くがパレスチナ人服役者との交換で解放された。

イスラエル側は人質129人がガザ地区内でいまだ行方不明であり、そのうち23人はおそらく殺害されたとしている。

イスラエル軍によれば、3人の人質がイスラエル軍兵士の誤射によりガザ地区で死亡した。

ハガイ氏の家族は「私たちの両親、祖父母を虐殺で失った痛みは言葉では表せません」との声明を出した。

「私たちは、彼らの遺体がすぐ私たちの元に戻ってくること、そして彼らが殺されたことで、指導者たちが、手遅れにならないうちに今すぐ人質たちを家に帰さねばならないと思い出すことを祈っています」

ワシントンでは、バイデン米大統領とジル夫人がニュースを聞いて「大きなショックを受けた」と伝えられている。

大統領は、殺害された夫妻の家族が「何週間も地獄のような苦しみの中生きてきた」と述べ、アメリカは残りの人質を「取り戻すまで仕事をやめない」と誓った。

夫妻の息子アール・ハガイ氏の証言によると、彼の母が10月7日に最後の電話で、自分と夫が負傷していることを救命士に伝えたと話していたという。

アール・ハガイ氏は、今月初旬にもフランス通信社に「私たちにある唯一の証拠は、父が負傷してトラックの荷台に横たわっているところが映っているビデオだけです」と語っていた。

キブツからは母親の眼鏡だけが回収され、「彼女の姿はどこにもありませんでした」とアール・ハガイ氏は述べている。

イスラエル人は残りの人質の苦境に焦点を当てたデモ活動を頻繁に開催し、12月28日(木)には数百人が国会議事堂へ行進し、当局に対して人質解放を保証するよう圧力をかけた。

フランス通信社の記者は、エルサレムで参加者たちが議事堂の外で「彼らを家に帰せ!」と訴えたと伝えている。

「私が望んでいるのは、(できるだけ)多くの人々が生き延びることだけです」フランス通信社にこう語ったのは、デモの参加者ニッキ・リットマン氏55歳。

「政府は信用できないが、ハマスも信用できない。私はハマスを恐れている。私たちがここにいることも恐ろしいと思っている」大学で日本語を教えているリットマン氏はそう語った。

イスラエルの公式発表を基にしたフランス通信社の集計によると、10月7日の襲撃でのイスラエルの死者は約1,140人で、大半は民間人だった。

以降、イスラエルのガザ地区への容赦ない攻撃で、ハマス支配地域の保健省が出した最新の統計によると2万千320人が殺害され、ほとんどが民間人だという。

AFP

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