
ベイルート: アントニオ・グテーレス国連事務総長は、2005年のラフィク・ハリーリ元レバノン首相暗殺事件を調査するために設置された国際法廷を閉鎖した、と同事務総長の報道官は日曜日に述べた。
レバノン特別法廷は数年にわたり欠席裁判を行い、2005年2月14日に起きた大規模なトラック爆弾テロによるハリーリ氏の死に関連して、過激派組織ヒズボラのメンバー3人を有罪とした。
オランダのハーグに本部を置く法廷は、サリム・ジャミール・アヤシュ、ハッサン・ハビブ・メルヒ、フセイン・ハッサン・オネイシの3氏に対し、終身刑を5回併科する判決を下した。
ヒズボラ当局は、同グループのメンバーが自爆攻撃に関与したことを繰り返し否定し、法廷への対応を拒否してきた。爆弾テロでハリーリ氏他21名が死亡、226名が負傷した。
裁判員は、ヒズボラ指導部やシリアが攻撃に関与した証拠はないとしながらも、ハリーリ氏と彼の政治的盟友たちがシリアにレバノンからの軍撤退を求めるかどうかを話し合っている最中に暗殺が起こったと指摘した。
国連のステファン・デュジャリック報道官は日曜日の声明で、特別法廷は2007年の安保理決議採択後、テロ事件の責任者を裁くために設立されたと述べた。法廷の管轄権は、ハリーリ暗殺と「関連がある」と司法判断された他の攻撃にも及ぶ。
2023年初頭、グテーレス事務総長は、「非司法的な残存機能を完了させるという限定的な目的」と「特別法廷の秩序ある閉鎖」のために、パネルの任務を12月31日まで延長した。グテーレス事務総長は日曜日に、これらの任務が達成され、法廷が閉鎖されたことを述べた。
「事務総長は、長年にわたる特別法廷の裁判官と職員の献身的な働きに対し、深い感謝の意を表明する」とドゥジャリック氏は述べた。また、グテーレス事務総長は、レバノン政府、ホスト国であるオランダ政府、法廷運営委員会に参加した加盟国による支援にも感謝すると付け加えた。
AP