
ジェッダ:イスラエル軍は2日、ハーン・ユーニスにあるパレスチナ赤新月社の本部を爆撃した。ガザ地区での戦闘は約3か月間が経過し、死者数は22,000人を越えた。
ガザ保健省によると、ガザ地区南部は戦車による砲撃や空爆の猛攻撃にさらされ、この24時間で207人が死亡した。
今回の流血事件は、ガザ住民の苦境に世界中が関心を寄せる中、イスラエルが部隊の一部を撤退させる計画を発表し、戦闘が新たな段階に入ったことを示唆した直後の出来事だった。イスラエルの爆撃によってガザ地区の大部分は瓦礫となり、230万人の住民が人道的災害に巻き込まれた状況となっている。
ガザ南部の都市ラファにあるパレスチナ難民のためのテント・キャンプでは、シャディ・マールフさんと妻のサフェヤさん、そして6人の子どもたちが、焚き火を囲んで身を寄せ合っていた。「私たちには何もありません。ご覧のとおり、寒さの中で暮らしています。火は衣服の紐で起こし、薪はありません」と、マールフさんは語った。
「掃除をしたり、体を洗ったりする水すらありません。祈りを捧げたい時は、砂を使って清めます。飲み水もありません。自分たちを守るテントだってありません」
ガザ住民の話によれば、イスラエル軍の戦闘機や戦車が、ハーン・ユーニスの東部と北部地域への爆撃を強めているという。ここは人口密度の高い他の場所から家を追われてきた、数万人のパレスチナ難民が避難する場所となっている。
医療チームは2日の朝、ハーン・ユーニスの中心部にある1軒の住宅で、イスラエルの空爆により死亡した女性2人の遺体を回収した。ガザ北部のアル・ヌセイラト難民キャンプでも新たな空爆があり、ある家屋で数人の死傷者が発見された。