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中東情勢の激化を懸念する中、ブリンケン氏が中東へ再訪

アントニー・ブリンケン米国務長官は木曜日に中東に戻り、イスラエルとハマスの3ヶ月に及ぶ紛争をめぐるバイデン政権の激しい外交を続ける。(ロイター)
アントニー・ブリンケン米国務長官は木曜日に中東に戻り、イスラエルとハマスの3ヶ月に及ぶ紛争をめぐるバイデン政権の激しい外交を続ける。(ロイター)
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05 Jan 2024 01:01:19 GMT9
05 Jan 2024 01:01:19 GMT9
  • ブリンケンは、ガザへの人道援助の拡大を繰り返し要請する。
  • ガザ紛争は重要な紅海航路にも忍び寄る

ワシントンD.C.:アントニー・ブリンケン米国務長官は木曜日に中東を再び訪れ、イスラエルとハマスの3ヶ月に及ぶ紛争をめぐるバイデン政権の激しい外交を継続する。

ハマスが10月7日にイスラエル南部を攻撃し、イスラエルが大規模な空爆と地上攻撃を開始して以来、バイデン米国務長官の中東歴訪は4度目となるが、1週間の日程でイスラエルとヨルダン川西岸地区、湾岸諸国、エジプトを訪問する。また、トルコとギリシャにも立ち寄る予定だ。

国務省のマシュー・ミラー報道官が記者団に語ったところによると、ブリンケン氏は、ガザへの人道援助を増やすよう繰り返し要請する一方、戦争後のガザ地区をどのように管理するかというデリケートな問題についても進展を図るつもりだという。

ブリンケン氏は、地域のエスカレートが懸念される中、訪問する。火曜日にレバノンの首都ベイルートでハマスの副指導者サレハ・アルアルリ氏が無人爆撃機で殺害された後、レバノン南部からイスラエルと交戦しているイランの支援を受けたヒズボラの指導者は、彼の強力なシーア派民兵組織は “黙ってはいない “と述べた。

米軍は木曜日、バグダッドで報復攻撃を行い、イランに支援された別の民兵組織の指導者を殺害した、と米政府高官はロイターに語った。

紛争は紅海の重要な航路にも忍び寄っている。イエメンの大部分を支配するイランと同盟を結ぶフーシ派は、11月19日以来、20隻以上の船舶に無人機やミサイルを発射している。

「この紛争がガザを越えて拡大することは、イスラエルにとっても、地域にとっても、世界にとっても、誰の利益にもならない」とミラー氏は言い、ブリンケン氏は、エスカレートを避けるために当事者が取りうる様々な措置について話し合うと付け加えた。

イスラエルは、1200人が死亡し、240人が拉致されたというハマスの国境を越えた攻撃に対し、イスラエルは地上と空からの電撃作戦を展開し、ガザ保健省によれば22,438人が死亡したという。

ブリンケン長官はNATOの同盟国であるトルコとギリシャへの訪問も予定されている。トルコはまもなくスウェーデンのNATO加盟を承認する見込みだが、その長引く審議は、アンカラが加盟に同意するまでF16戦闘機の売却を保留しているアメリカを含み、トルコの西側同盟国をいらだたせている。

ガザの未来

ブリンケン氏は、イスラエルの指導者たちに対し、ガザでの作戦が一般市民に与える影響を軽減するよう、アメリカの訴えを復活させる見込みだ。ガザでの作戦は、救援機関が人道危機と呼ぶ事態を引き起こし、イスラエルに対する世論の反発を招く恐れがある。

イスラエルは戦争開始と同時にガザへの食糧、医薬品、電力、燃料の輸入を停止した。援助機関は、ワシントンの要請に応じて封鎖が部分的に緩和されたとはいえ、住民は飢饉の危険にさらされていると警告している。

ブリンケン氏は、イスラエルが2007年以来ガザを支配しているハマスの撲滅という目標を達成した場合、ガザがどのように運営されるのかについて、これまでの訪問と同様、議論を始めるつもりだ。

「ヨルダン川西岸地区とガザ地区をパレスチナの指導のもとに統合する統治の必要性について議論するつもりだが、具体的なことは申し上げられない」とミラー氏は語った。

イスラエルのアラブ近隣諸国は、停戦の確保を優先すべきだと主張し、反発している。

アメリカ政府高官は、南アフリカによる国際刑事裁判所での大量虐殺容疑を拒否するイスラエルを支持する一方、民間人を保護するためにもっと努力するようイスラエルに圧力をかけている。

ワシントンは今週、イスラエルの2人の閣僚がパレスチナ人をガザの外に再定住させることを主張していると批判した。

ミラー報道官は、ブリンケン氏が直面している課題を認めた。「この訪問中すべての話し合いが簡単にいくとは思っていない」と彼は語った。

ロイター

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