• アブドゥラー2世国王、戦争が拡大しないよう中東歴訪中のブリンケン氏と会談
• 死者22,835人に イスラエル・ハマス戦争は4ヶ月目に突入、ハーン・ユーニスでは銃撃戦が激化

アラブニュース

アンマン：ヨルダン国王は日曜日、アントニー・ブリンケン米国務長官に対し、ガザ地区での停戦と人道危機の終結を促すよう要請した。

ブリンケン氏は、イスラエルとハマスの戦争の拡大を防ぐという使命を帯びて、1月4日から始まった中東歴訪の一環としてアンマンに滞在している。

ヨルダン王宮からの声明によると、アブドゥラー国王は会談の中でブリンケン氏に対し、「ガザに対する侵略の継続がもたらす破滅的な影響に対して警告し、悲劇的な人道危機を終わらせる必要性を強調した」という。

国王は、ガザでの即時停戦のための圧力をもたらし、市民を保護し、医療と人道援助を保証する米国の重要な役割を繰り返したと声明は述べている。

ワシントンは国連安全保障理事会で停戦要請に対して拒否権を2度行使し、アラブ諸国の怒りを買っている。

ハマスが運営する保健省によれば、10月7日以来22,835人が死亡したという。

ハマスによるイスラエルへの攻撃で戦争が始まり、イスラエルの最新の公式発表に基づくAFP通信の集計によると、約1140人が死亡した。

また、武装勢力は約250人を人質に取り、そのうち132人は今も捕らわれているとイスラエルは発表している。

日曜日、イスラエル軍はパレスチナ領土を容赦なく攻撃した。イスラエル軍とハマス戦闘員との銃撃戦は、ガザ南部の町ハーン・ユーニスや、人口密度の高いパレスチナ自治区の中心地区でも激化した。

イスラエル軍の砲撃により、この24時間で少なくとも113人が死亡したと、ガザの保健省が発表した。

戦争によって、ガザの人々は人道支援を絶望的に必要としている。

ブリンケン氏は、包囲されたガザにより多くの援助を届けようと、ヨルダンの首都近くにある世界食糧計画の地域調整倉庫を訪れた。

缶詰の食料援助物資がパレットに積まれた倉庫の中で、ヨルダンの国連上級職員であるシェリ・リツェマ・アンダーソン氏は、中東での15年間で見たこともないようなガザの状況を説明した。

それは「壊滅的」だと彼女は言った。

ブリンケン氏は、「援助を必要としている人々への援助を最大化することが不可欠であり、私たちは、これから数日間、そのことにも取り組んでいきます」と倉庫で述べた。

1994年にイスラエルと和平条約を結んだアブドゥラー国王はまた、イスラエルとパレスチナの問題に対する二国家間解決の必要性を再確認し、ガザと占領下のヨルダン川西岸地区からのパレスチナ人の強制移住に対するヨルダンの「完全な拒絶」を強調した。

ブリンケン氏は、米国もガザやヨルダン川西岸地区からのパレスチナ人の強制移住に反対していることを国王に確約した。

国務省のマシュー・ミラー報道官は声明の中で、「ヨルダン川西岸地区のパレスチナ市民は過激な入植者の暴力から逃れている」と述べた。

ワシントンはまた、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が拒否している二国家間解決を支持している。ネタニヤフ首相の閣僚の中には、ガザのパレスチナ人住民の退去を求める者さえいる。

火曜日、ハマスの同盟国であるイランの支援を受けたヒズボラのベイルートの拠点が攻撃され、ハマスの副指導者サレハ・アルアルーリ氏が殺害されて以来、地域の緊張は急上昇している。米国防総省の高官はAFP通信に対し、イスラエルが攻撃を行ったと語った。

ブリンケン氏はトルコとギリシャからヨルダンに到着し、イスラエルとレバノンの国境には「真の懸念」があると述べた。

「そこでエスカレーションが起きないよう、また『暴力の終わりのない連鎖』を避けるため、可能な限りのことをしたい」とブリンケン氏は述べた。

欧州連合（EU）のジョゼップ・ボレル外交政策委員長も、土曜日のベイルート訪問で同様のメッセージを発した。

「中東における地域的なエスカレーションを避けることが不可欠である。レバノンが地域紛争に巻き込まれることは絶対に避けなければならない」とボレル氏は語った。

ブリンケン氏は日曜日はカタールとアブダビを訪問した。