• ヒズボラ指導者は、フーシ派の船舶攻撃に対抗し、イエメンの反政府勢力の標的を多数攻撃した、米国と英国による金曜日の空爆を非難した
• 日曜日、イスラエル当局は、レバノンから発射されたミサイルが国境近くの住宅に命中し、イスラエル人2人が死亡したと発表した

ベイルート：日曜日、イランの支援を受けるレバノンのヒズボラ運動の指導者は、イスラエルはガザ地区での目標を達成できておらず、交渉を余儀なくされるだろうと語った。

「敵が100日間で達成したことは殺害以外にあるか？」と、 ハッサン・ナスララ師はテレビ演説で問いかけた。

そして、イスラエル・ハマス戦争の100日目となるこの日、「本当の勝利どころか、表面的な勝利すら達成していない。イスラエルは宣言した目標、半ば宣言した目標、そして暗黙の目標を達成できていない」と付け加えた。

ナスララ師は演説で、1月8日にレバノン南部でイスラエルによって殺害された、ヒズボラ上級司令官ウィサム・タウィル氏の死を追悼した。

ガザ地区におけるイスラエルとハマスの戦争は、パレスチナ武装勢力「ハマス」による10月7日のイスラエル南部への攻撃によって始まり、イスラエルの数字に基づくAFPの集計によると、その際、イスラエル国内で約1,140人（ほとんどが民間人）が死亡した。

報復としてイスラエルはハマスの殲滅を誓って、ガザ地区で容赦ない砲撃と地上攻撃を開始し、ハマス支配地域の保健省によると、それら攻撃により女性や子どもを中心に少なくとも2万3,968人の命が奪われている。

戦争が始まってから、ハマスと同盟を結ぶヒズボラとイスラエル軍の間で、イスラエルとレバノンの国境を挟んでほぼ毎日銃撃戦が続いている。

同時に、同じくイランの支援を受けているイエメンの反政府勢力フーシ派は、ガザ地区のパレスチナ人との連帯を謳い、イスラエルと関係があるという船舶への攻撃を続けている。

そしてイラクとシリアでは、親イラン武装勢力が米軍ほか反聖戦連合の部隊に対する攻撃を強化している。

「ガザ地区であれ、ヨルダン川西岸地区であれ、レバノンであれ、イエメンであれ、イラクであれ、この状況が続けば、敵政府はガザ地区におけるレジスタンスの条件を受け入れる以外に選択肢はなくなり、それによってガザ地区への侵略に終止符が打たれ、交渉に入ることになるだろう」とナスララ師は述べた。ヒズボラは米国によって「テロ」組織に指定され、制裁を受けている。

また、 このヒズボラ指導者は、フーシ派の船舶攻撃に対抗し、イエメンの反政府勢力の標的を多数攻撃した米国と英国による金曜日の空爆を非難した。

「アメリカ人が紅海で行ったことによって、すべての海上航行の安全が損なわれることになる」とナスララ師は語った。

AFPの集計によると、イスラエルとレバノンの国境での3か月以上にわたる戦闘で、レバノンではヒズボラ戦闘員141人と民間人20人以上など、190人が命を落としている。

日曜日、イスラエル当局は、レバノンから発射されたミサイルが国境近くの住宅に命中し、イスラエル人2人が死亡したと発表した。

イスラエル軍はまた、国境を越えて「部隊に向けて発砲」した銃撃犯３人を殺害したと発表した。

AFP