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イスラエル、レバノンの礼拝所を攻撃

2024年1月17日、イスラエルとの国境に近いレバノン南部のエル・キアム村に煙が立ち込める。(AFP)
2024年1月17日、イスラエルとの国境に近いレバノン南部のエル・キアム村に煙が立ち込める。(AFP)
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18 Jan 2024 10:01:27 GMT9
18 Jan 2024 10:01:27 GMT9
  • 17日、ヒズボラはメンバーの一人、ベッカー地方の町、タムニンのラシッド・モハメッド・シャグリル氏を追悼した。

ナジャ・フーサリ

ベイルート:イスラエル軍はヒズボラへの攻撃で、レバノン南部で初めて礼拝所を標的にした。

過去100日間、イスラエル国防軍(IDF)は国境地帯の森林、住宅、道路を攻撃してきた。そして17日、イスラエルのドローンがアルマ・アル・シャブの町の中心にある国立福音教会を攻撃、教会の聖職者、ラビエ・タリブ牧師の自宅に大きな被害をもたらした。

IDFは、ワザニ平野のブドウ園で働くシリア人労働者に向けて発煙弾5発を発射したが、死傷者は出なかった。

南部の治安情報筋は次のように語った。「16日にイスラエル軍が行ったワディ・アル・サルキ地区への爆撃は、その激しさにおいて前例がないものだった。彼らはこの数日間、メイズ・アルジャバルの町を標的にした後、17日にはフラの町を標的にした」

同筋によると、IDFはこの地域でのいかなる活動もヒズボラと関係があるとみなしている。したがって、ワディ・サルキへの爆撃は、この谷がヒズボラに提供する補給路、特にフラとメイズ・アル・ジャバルの町への補給路を寸断することを目的としている。IDFの最終的な目標は、この2つの町を孤立させ、直接標的にすることである。

イスラエルによる国境地帯への先制爆撃は、クファール・シュバ高地、カフル・キラ、タイベ、マクバ、ワディ・アル・サルキ、アイタ・アル・シャブの町々、ナクーラ郊外、ラミアとマルワヒン間の地域、アル・ダハイラ、ヤリン、ジェビン、タイル・ハルファの各町の郊外を標的とした。

イスラエルのドローンがアイタ・アル・シャブの町にあるモスク近くの家を襲撃し、炎上した。

イスラエルの攻撃はフラの町に集中し、特に住宅を標的とした。しかし、負傷者はなく、物的損害のみが発生した。

イスラエル軍は、マルジャユーン平野とデイル・ミマスの町郊外、タイベの町方面を3発の砲弾で攻撃した。

家屋、道路、インフラが広範囲にわたって損壊している様子が動画でとらえられた。残された人々は自宅に避難し、特定の村の郊外および中心部では、近くで炸裂するロケット弾で家が揺れるたびに、女性たちの悲鳴が響いた。

17日の夜間、西部と中部地区では慎重な静けさが保たれていたが、ブルーラインに隣接する国境村上空をイスラエルの偵察機が飛行し、照明弾を発射し続けていた。

ヒズボラは、「ラヘブ遺跡付近に集合するイスラエル兵を適切な武器で攻撃した」と発表した。

その後、ヒズボラは「ブルカン・ミサイルを使用して、クファール・シュバ高地のルワイサット・アル・アラム付近を攻撃した」と発表した。

イスラエルは、ラシャヤ・アル・ファカールとアル・ハバリアの郊外を爆撃して応戦した。

17日、ヒズボラはメンバーの一人、ベッカー地方の町、タムニンのラシッド・モハメッド・シャグリル氏を追悼した。

レバノンのフィラス・アル・アビアド暫定保健相は南部地域を訪問し、攻撃が発生しているエリアに隣接するナバティエ地域の複数の病院と保健センターを視察した。

ナバティエにあるレバノン人民救済病院で、アル・アビアド氏は次のように述べた。「私たちの使命は、いかなる状況においても、国民の側に立つことだ。同時に、私たちは対立や抵抗の現場と同じような危険に直面している。私たちの敵は、国際条約も人道条約も法律も尊重しない犯罪者であり、医療機関は被害を被り、武器を持たずに戦っている。多くの医療機関が直接的・間接的な攻撃を受けている」

ナバティエでの保健安全に関する会議の後、アル・アビアド氏は記者会見で次のように語った。「私たちは、負傷者、避難民、そして、限られた資源にもかかわらず強く立ち続ける家族などへの医療サービスの提供に不足がないようにするため、緊急計画を立て、現場のさまざまなグループ間の調整を行った。できる限りの援助を提供することが私たちの責任だ」

アル・アビアド氏は、政府は被害者の治療費用を支援するための9800万ドルを承認したと発表した。「私たちは、直接攻撃を受けたメイズ・アルジャバル病院や、マルジャユーン、ビント・ジュベイル、ハスバヤ、サラ・ガンドゥール、ジャバル・アメルなど、前線に位置する政府病院を持っている。これらの病院は緊急時対策の訓練を受けており、医療サービス強化のための医療物資を受け取っている」

彼はさらに、「これらの状況ではすべてが十分でないことは事実であり、私たちは保健機関が直面する問題に耳を傾け、さらなる支援を準備している」と付け加えた。

アル・アビアド氏は、ヒズボラに関連するイスラム保健当局の一部であるナバティエの民間防衛センターを訪れた。

これらのセンターは、約1000人のボランティアと多数の救急車、消防車で構成され、不測の事態に備えている。また、作戦室とも連携している。

一方、南部の奥深い地域に避難した家族は、家具付きアパートの高い家賃を支払うことができないことを訴え始めた。

ヒズボラは、南部の他の住民に対し、空き家に避難民を受け入れるよう呼びかけていた。しかし、「猶予期間は終わったようだ。私たちが南部での仕事を中断しているにもかかわらず、家主たちはドル建ての家賃を要求し始めた」と、避難民の一人は語った。

「レバノン軍団(LF)」のサミール・ジャアジャア党首は、「暫定政府の責任の中心は、レバノンにおける戦争の恐怖を取り除き、市民の安全、生命、家族、生活、利益、そして国の将来を脅かす危険な問題に立ち向かうことだ」と述べた。

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