
テヘラン:イラン国営テレビの報道によると、今月初めの爆発攻撃で94人が殺害されたイラン南東部のケルマーンで21日、あるイラン軍兵士が同僚の兵士に向かって発砲し、うち5人が殺害された。
同報道によると、その兵士が兵舎の寮に到着後、休んでいる兵士たちに向けて発砲し、銃撃事件が起きた。動機は現時点では明らかになっておらず、身元不明の容疑者である兵士は逃走中だという。その他の詳細については明らかにされていない。
報道によると、首都テヘランから南東約830キロ離れたケルマーンで銃撃事件があった。
ケルマーンは今月初め、2度の爆発で94人が死亡し、数百人が負傷したところ。爆発当時は、2020年にイラクでの米国によるドローン空爆で殺害されたイランの司令官の追悼式典が執り行われていた。この爆発について、ダーイシュが犯行声明を出した。
イランでは軍事基地での同様の銃撃事件が時々報告されている。2022年には、同国南部の道路沿いの警察署で、ある兵士が兵士1人と警察官3人を殺害した。
イランでは19歳以上の男性について、最長24カ月の兵役が義務付けられている。
AP