アブダビ :UAEのいけばなスクールが、アブダビのスーク・アル・ミーナにあるギフトショップ「ミンナ」で、桜の花のワークショップを開催した。
いけばなは「華道」とも呼ばれ、日本の「道」のひとつとされている。
ワークショップは、UAE人として初めて日本の小原流いけばなインストラクターの資格を取得し、「美しく咲き誇る」という意味の「美咲」といういけばなの名前も授与された、アマニ・アルシェヒ先生が担当した。
「桜のワークショップは、日本から直接桜を取り寄せ、生け花を楽しむことができる、またとない機会なので、参加者は毎年このワークショップを楽しみにしています。申し込みが締め切られた後でも問い合わせがあることが多いので、来年はワークショップを2回に分けて開催することも検討しています」と、彼女はアラブ・ニュース・ジャパンに語った。
ワークショップでは、9人のエミラーティが参加し、生け花の歴史や特徴について紹介された。また、花屋で使われる緑のスポンジに相当する、花の根本を固定する「剣山」を使って、花をいけた。スポンジと違い、剣山は長持ちする。
その後、先生は桜の枝を使った「ライジング・フォーム」のアレンジメントを実演した。「この種のアレンジメントは、桜の枝の “長さ “の美しさを際立たせるので、桜の美しさを引き立てるように、いけばなで 使用する枝を注意深く選び、桜を引き立てるように他の花を選ぶ方法を指導しました」と彼女は語った。
参加者たちは、生け花には花の長さや配置の角度にルールがあることを知り、驚いていた。
「最終的に全員が同じルールに従ったにもかかわらず、それぞれの個性を反映したユニークなアレンジメントに仕上がったことは、興味深く感じたようです。リラックスした楽しい雰囲気の中で、美しいサクラを生ける経験ができたことに感謝していました」と、生徒たちの感想を振り返った。
「ワークショップの最後には、質問やディスカッションの時間も設けました。いけばなという芸術・文化を紹介することができ、皆さんの好奇心を刺激できたことに感謝しています」