
カイロ:アラブ連盟理事会は、夥しい数の民間人を標的にし、ガザ地区のパレスチナ人を死に至らしめる封鎖状態にして、パレスチナ人への攻撃をイスラエルが続けていると非難した。
同理事会の常任代表は22日、パレスチナ人民に対するイスラエルの行為を重点的に話し合う緊急会合を開催した。
同理事会はこの件に関するこれまでの決定事項をすべて確認し、イスラエル占領に対抗するために合法的に戦うパレスチナ人への支持、並びにパレスチナ人が独立国家を有する権利を強調した。
イスラエルがパレスチナ人に対して犯罪行為を続けていると非難した。
また、同理事会は国連安全保障理事会に対し、国際の平和と安全を維持する責任を必ず果たし、地域と世界の平和と安全を危険にさらす、パレスチナ人に対する組織的で広範なイスラエルの犯罪行為を止めるために、拘束力のある決定を下すよう求めた。
アラブ連盟の代表者はパレスチナ人へのイスラエルの攻撃を支持する米国を始めとする国々に対し、国際法と国際人道法に合致した姿勢を維持するよう求めた。
同理事会はまた、ガザ地区内の約200万人のパレスチナ住民が強制移住になっていることの危険性についても警告した。そして、アラブ諸国は1948年のナクバの再来は許さないと釘をさした。
同理事会はパレスチナ人を強制移住させるイスラエルの計画を容認しないこと、そして、パレスチナの大義を消し去ることがイスラエルの目標であるとするならば、それを阻止するために必要な政治的、外交的、法的、経済的措置を講じることを強調した。
アラブ連盟は、パレスチナ人の強制移住に立ち向かうためには、単に声明や言葉による立場表明に限定されるべきではないと付け加えた。
同連盟は声明などではなく、攻撃、爆撃、破壊、殺戮を直ちに停止すること、ガザ地区の封鎖を解除すること、同地区への救援物資の搬入を確保することなどの一連の措置を講じるようにイスラエルに義務づけることで立ち向かうべきであるとした。
また、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区においてイスラエル人の犯罪が急増していることも非難した。
同理事会は国際司法裁判所にイスラエルを提訴した南アフリカの尽力を賞賛し、その他の支持する国々に対しても感謝の意を表した。
同理事会は、イスラエルがレバノンとシリアの領土を繰り返し攻撃し、直近の20日の攻撃では、ダマスカスの住宅街が標的となったと非難した。
同理事会は、地域の安全、安定、平和を達成する唯一の方法は、イスラエルによる占領を終結させ、パレスチナ人民が自由と独立を獲得することであると強調した。
そして、ガザ地区の停戦を実現するために、エジプトとカタールの共同の取り組みを支援すると強調した。
アラブ連盟パレスチナ常任代表、ムハンナド・アル・アクルーク大使は、パレスチナが、パレスチナ人民への攻撃というイスラエルの継続する犯罪行為に対処するために、同連盟の常任代表レベルでの臨時理事会を開催するよう要請したと述べた。