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スーダン、ポリオの発生を受けて大規模ワクチン接種を開始

スーダンでは、ポリオの発生を受けて大規模なワクチン接種キャンペーンの準備を進めていると、国連が金曜日に発表した。(資料/AFP通信)
スーダンでは、ポリオの発生を受けて大規模なワクチン接種キャンペーンの準備を進めていると、国連が金曜日に発表した。(資料/AFP通信)
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29 Aug 2020 12:08:06 GMT9
29 Aug 2020 12:08:06 GMT9
  • スーダンの13例はワクチン由来のもので、ワクチン由来のポリオ発生はまれなケースで起こる
  • 国連によると、スーダンでは前回のポリオ発生から10年以上が経過、今回の発生で国内の9つの州が影響を受けている

ハルツーム:国連は金曜日、スーダンは、ポリオ発生を受けて大規模なワクチン接種キャンペーンを準備していると発表した。国連がアフリカでの野生株ポリオウイルスの根絶を宣言して数日のことだった。

世界保健機関(WHO)は火曜日、四肢の麻痺(まひ)を引き起こすポリオウイルスの野生株がアフリカで根絶されたとする発表を祝った。数十年にわたるポリオ根絶キャンペーンでの画期的な出来事だった。

スーダンでの13例はワクチンに由来するもので、ワクチンに含まれる弱毒化したウイルスが突然変異を起こした場合にまれに起こる可能性があり、ワクチン接種率が低く衛生状態が悪い国では問題になると衛生専門家は言う。

「スーダンでは前回のポリオ発生から10年以上が経過しており、今回の発生で国内の9つの州が影響を受けている」と、スーダンの国連人道問題調整事務所(OCHA)は述べた。

同事務所によると、最初の症例は8月9日に記録され、影響を受けた地域には紛争で荒廃したダルフール西部地域が含まれている。

同事務所は続けて「ワクチン由来のポリオ発生が少なくとも13例確認された」としている。

スーダンの保健省は、国連機関とともに、5歳未満の子ども5百万人にワクチンを投与することを計画している。

声明は「アフリカは最近、野生株のポリオウイルスの根絶を宣言したが、ワクチン由来のポリオの発生は続き、多くの国への脅威をもたらす」

「隣接するエチオピア、中央アフリカ共和国、チャドからも症例が報告されており、スーダンをさらなる危険にさらしている。特にダルフール地域では、国境を越えた移動があるため、より高いリスクがある」 としている。

幼児に投与される経口ワクチンは、世界中でポリオに対し大きな効果があった。

ワクチン由来のポリオ発生は、野生株のポリオを根絶したのと同じ衛生戦術を用いて食い止める。

これには、住民の綿密な監視と、高いワクチン接種率の確保などがある。

ポリオの医学用語である急性灰白髄炎は、急性伝染性のウイルス性感染症で、脊髄を侵し、子どもに不可逆的な麻痺(まひ)を引き起こす。

一般的には感染者の糞(ふん)便により感染し、汚染された水や食べ物を介して体内に取り込まれる。

AFP通信

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