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フーシ派は今、紅海での攻撃をめぐる米国との緊張緩和を求めている

2024年1月22日月曜にサヌア郊外で、ガザ地区のパレスチナ人を支持し、米国によるイエメンへの攻撃に抗議する集会に参加するフーシ派戦闘員。(AP通信)
2024年1月22日月曜にサヌア郊外で、ガザ地区のパレスチナ人を支持し、米国によるイエメンへの攻撃に抗議する集会に参加するフーシ派戦闘員。(AP通信)
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24 Jan 2024 05:01:33 GMT9
24 Jan 2024 05:01:33 GMT9
  • フーシ派のヤヒヤ・サリー軍事報道官は、米国および英国の軍が22日に、首都サヌアおよびサヌア州で12回、ホデイダで3回、タイズで2回、アルバイダで1回の、18回の空爆を行ったと述べた

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー:イエメンの武装組織フーシ派の高官が述べたところによると、米国と英国の軍が同派の支配下にある地域の軍事目標に爆撃を継続する中でも、同派は紅海での攻撃をめぐる米国との緊張の緩和を望んでいる。

イランが支援するフーシ派のフセイン・アル・エッツィ外務副大臣はXで、同派は米国との緊張を緩和するために、紅海、バブ・エル・マンデブ、アデン湾を航行する米国や英国の商船を標的とせず、イスラエルに向かう船だけを標的としていると述べた。

「サヌアの規制は、占領下のパレスチナの港に向かう船だけに適用され続ける。我々は、激化を最小限に抑えるという目標のため、他の場所へ向かう米国および英国の船をまだ対象に加えていない」と、アル・エッツィ氏は述べている。

アル・エッツィ氏の発言は、武装組織指導者のアブドルマリク・アル・フーシ氏や他の武装組織幹部指導者による、米国、イスラエル、英国との戦いを望む挑発的な声明や、これらの国の紅海の船舶と、地域的財産に対し攻撃を行うという脅迫と矛盾するものだ。

フーシ派のこの懐柔的な発言と時を同じくして、23日に米中央軍が、イエメンのフーシ派支配地域にあるミサイルシステムおよび発射台、防空システム、レーダー、地下深くの武器貯蔵施設などの8つの標的に対し、英国軍と共に夜間攻撃を行ったと発表した。

「これらの攻撃は、米国および英国の船舶や、紅海、バブ・エル・マンデブ海峡、アデン湾の国際海運に対し、向こう見ずで不法な攻撃を続けるフーシ派の能力を低下させることを目的としたものだ」と、米中央軍はXで述べた。

フーシ派のヤヒヤ・サリー軍事報道官は、米国および英国の軍が22日に、首都サヌアおよびサヌア州で12回、ホデイダで3回、タイズで2回、アルバイダで1回の、18回の空爆を行ったと述べた。「この攻撃に対する罰は免れない」と、サリー氏は語った。

また、弾道ミサイルや爆発物搭載ドローンが、イエメン沖の国際水域の目標を見失った後、民間の地域に落ちてくることが続いている。

23日に、フーシ派のミサイルが、南部シャブワ州にある、政府が管理するベイハンの町の洗濯機・冷蔵庫修理工場を襲い、大爆発と火災により建物が破壊され、人々は恐怖を感じた。

イエメンのダーリウ、ラヒジュ、アビヤンなどの地域の住民は最近、フーシ派のミサイルやドローンが、狙った標的に到達する前に、彼らの村や家を襲うのを目撃したと、報告している。

一方、英国のリシ・スナク首相は23日に議会で、政府はフーシ派と戦うことを望んでいないが、イエメンの同派が船舶への攻撃を続けるならば、より大規模な軍事行動を躊躇なく行うと述べた。

「我々は衝突を求めていない。フーシ派と、同派を支援する者に対し、この不法で容認できない攻撃をやめるよう要請する…しかし、もし必要ならば、英国は自衛のために、再び躊躇なく応戦する」と、同氏は述べた。

英国の外相であるデービッド・キャメロン卿は、英国海軍の攻撃に加えて、自国はフーシ派にペナルティを科すとともに、その他の圧力を用いて、紅海での攻撃をやめさせることを目指すと述べた。「フーシ派が行なっていることは容認できず、違法であり、航行の自由を脅かしている」と、キャメロン氏はスカイニュースに述べた。

11月以来フーシ派は、紅海、アデン湾、バブ・エル・マンデブにおいて、1隻の商船を拿捕し、数十隻の商船や海軍艦艇に攻撃を行い、イスラエルと関係する船舶の航行禁止を強要してきた。フーシ派は、イスラエルにガザの禁輸措置を解除させたいのだと主張している。

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