ドバイ:エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は24日、イスラエルがラファ国境検問所でガザへの支援物資輸送を妨害していると非難を表明した。
エルシーシ大統領は、出席した軍関係者と県当局者の会合で次のように語った。「これは、紛争と人質解放をめぐってガザ地区とその住民にかけられている圧力の一種だ。イスラエルはガザの人々に圧力を加える手段として、これを利用している」
「我々はガザに1日あたり600台のトラックを送っていた。だが、この2~3日は、1日につき200~220台の(支援)トラックしか供給できていない。ガザの人たちはどうやって生活しているのだろうか」
「エジプト側のラファ検問所は、常時休まず開いている。イスラエル側では、邪魔されずに支援物資を送れるよう手続きが行われておらず、それが(遅れている)理由だ」
武装組織ハマスが国境を越えた奇襲攻撃を行ってから、イスラエルはガザで空爆と地上戦を展開。それによって深刻な人道危機が引き起こされ、ガザに住んでいた230万人の多くが難民化し、食料、水、医薬品、燃料などが著しく不足する状況となっている。
イスラエルはこれまで、ガザへの支援物資がラファ検問所から入るのを妨害しているとする主張を否定している。
ロイター