Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • イスラエルの入植者の暴力は「止めなければならない」:仏外相

イスラエルの入植者の暴力は「止めなければならない」:仏外相

エルサレムでの会談に際し握手する、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とフランスのステファーヌ・セジュルネ外相。2024年2月5日。(AP)
エルサレムでの会談に際し握手する、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とフランスのステファーヌ・セジュルネ外相。2024年2月5日。(AP)
Short Url:
06 Feb 2024 03:02:00 GMT9
06 Feb 2024 03:02:00 GMT9
  • ガザ地区の未来はヨルダン川西岸地区の未来と不可分であり、パレスチナ自治政府を支援することでこうした未来に備えるべきだと、セジュルネ仏外相は述べた。

エルサレム:フランスのステファーヌ・セジュルネ外相は5日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相との会談のあと、占領下にあるヨルダン川西岸地区で繰り広げられる、パレスチナ人に対するイスラエルの「入植者の暴力は止めなければならない」と発言した。

ガザ地区におけるイスラエルと武装勢力ハマスの間の停戦成立を目的として中東を訪問中のセジュルネ仏外相は、「どんな状況においてもパレスチナ人の強制排除は許されない。ガザ地区においても、ヨルダン川西岸地区においても同様だ」と述べた。

ネタニヤフ氏の側近の一部による、戦後のガザ地区へのユダヤ人再入植を支持するかのような発言を受けて、仏外相はイスラエル高官による反パレスチナ的レトリックや「戦争犯罪を唆しさえする」発言を非難した。

セジュルネ氏は、マフムード・アッバース大統領が率いるヨルダン川西岸地区のパレスチナ自治政府を支持するよう呼びかけた。

「ガザ地区の未来はヨルダン川西岸地区の未来と不可分であり、パレスチナ自治政府を支援することでこうした未来に備えるべきだ」と、セジュルネ仏外相は述べた。

2007年以降ハマスが実権を握るガザ地区について、外相は「(自治政府は)可及的速やかにガザ地区で組織を再建し、統治を再確立する必要がある」と語った。

「繰り返すが、ガザはパレスチナの領土だ」。そう明言するセジュルネ外相は1月に就任したばかりで、今回が初の中東訪問となる。

パレスチナの武装勢力ハマスは2007年、パレスチナ自治政府に忠実な勢力をガザ地区から追放した。このため自治政府は現在、ヨルダン川西岸地区で限られた自治権をもつのみとなっている。

イスラエルは2005年、ガザ地区から軍と入植者を引き上げたが、ヨルダン川西岸地区には約49万人のイスラエル人が、約300万人のパレスチナ人と隣り合って、国際法のもとで違法とされる入植地に暮らしている。

イスラエル・ハマス戦争の引き金となった10月7日の越境攻撃以降、ラマッラーのパレスチナ保健省によれば、ヨルダン川西岸地区で少なくとも381人のパレスチナ人がイスラエル軍および入植者に殺害された。

イスラエルの人権団体イエシュ・ディーンは、入植者による攻撃が過去最多となった2023年を「もっとも暴力的な」年と評した。

セジュルネ外相は「二国家が隣り合って平和的に共存する包括的な政治的解決」を訴え、和平プロセスを「遅滞なく」再開するよう促した。

イスラエルとパレスチナの実質的な和平交渉は10年以上にわたり停止している。

「政治的解決がない限り、中東に公平かつ永続的な平和は訪れない」と、セジュルネ氏は訴えた。

AFP

特に人気
オススメ

return to top

<