
カイロ:イエメンのホデイダ沖を航行中に発射体が命中し、紅海で貨物船が軽度な損傷を受けたと、英国海運貿易オペレーション(UKMTO)と英国の海上警備会社アンブリーが6日に発表した。
ホデイダの57海里西にいたこの船は、発射体が左舷に向かって発射され、左舷側で小型船が目撃されたと報告した。発射体はデッキの上を通り、ブリッジの窓に軽微な損傷をもたらしたと、UKMTOの文書で伝えられている。
UKMTOは6日の深夜0時(グリニッジ標準時)をまわった直後にこの報告を受けた。アンブリーは、英国の会社が所有するこのバルバドス船籍の一般貨物船は、紅海を通って南東に向かって航行中に1機の無人航空機(UAV)により物的損害を受けたと伝えた。負傷者の報告はなく、船は回避措置を取って航行を続けたと、アンブリーは述べた。
イエメンのイランと連携するフーシ派は、11月中旬以来、紅海においてドローンとミサイルで商船を標的としてきた。同派はこれを、ガザ地区のパレスチナ人と連帯する行動だとしている。
この攻撃により、世界的な海運が妨げられ、各社がより時間とコストのかかるアフリカ南部回りのルートへの航路変更を強いられており、イスラエル・ハマス戦争の拡大で中東の広範囲の安定が損なわれる可能性への危惧も高まっている。
フーシ派が運営するメディアでは、この事件について直ちにコメントはなかった。
米国と英国は、紅海の海運への数か月にわたる攻撃への報復として、1か月前にイエメンのフーシ派の標的への攻撃を開始した。
米軍は、フーシ派の爆発物を搭載した無人水上艇(USV)2隻に対し、イエメン時間の5日午後に自衛のための攻撃を行ったと発表した。この無人水上艇は地域の米海軍艦および商船に差し迫った脅威をもたらしていたという。
ロイター