



ガザ地区:ハマスは6日、提案されたガザ地区での休戦案への返答を行なったと発表し、米国は合意は可能だと信じていると述べた。
ハマスの返答の詳細はすぐには明らかにされなかったが、ガザで拘束されている人質の解放も見込まれている提案を仲介したカタールは、この返答によってカタール政府は 「楽観的 」になったと述べた。
中東を電撃歴訪中のアントニー・ブリンケン米国務長官は、アメリカ政府がハマスの返答を検討中であり、7日にイスラエルを訪問する際に、イスラエル政府高官と話し合う予定だと述べた。
ブリンケン国務長官は、カタールのシェイク・ムハンマド・ビン・アブドルラフマン・アール・サーニー首相兼外相とドーハで記者会見を行い、「まだやるべきことはたくさんあるが、合意は可能であると引き続き信じており、実際に不可欠であると」と語った。
ハマスが休戦案に対する返答を行なったとの声明を発表した後、アール・サーニー首相は、「前向きな返答」であったと述べたが、詳細についての明言は避けた。
エジプトとカタールとの会合において、アメリカとイスラエルの諜報機関長官が1週間以上前に作成した合意案は、ガザで武装勢力に拘束されている残りの人質の解放を確保し、その見返りとして戦闘を長期的に停止するというものだ。
ハマス側は以前から、いかなる取引も決定的な停戦をもたらすものでなければならないと述べてきた。イスラエル側は、ハマスを殲滅するまで戦争を永久に止めないと述べている。
協議に近い情報筋によると、休戦は少なくとも40日間続き、その間に武装勢力は残りの人質のうちから民間人を解放するという。さらに、イスラエルに収監されているパレスチナ人の解放と引き換えに、兵士や人質の遺体を引き渡す段階が続くことになる。
これまでで唯一の休戦は11月で、当初はわずか4日間の合意だったが、1週間に延長された。そのときハマス側は、イスラエルの刑務所に収監されていた240人のパレスチナ人囚人と引き換えに、110人の人質を解放した。
ハマスが統治するガザの武装組織が10月7日にイスラエル南部で1,200人を殺害し、253人の人質を取ったことを受けて、イスラエルはガザへの軍事攻撃を開始した。
ガザの保健省によると、イスラエルの軍事作戦により、少なくとも27,585人のパレスチナ人の死亡が確認され、さらに数千人が瓦礫の下に埋もれている恐れがあるという。
ロイター