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日本 宇宙の起源を探る月着陸船とX線望遠鏡を搭載したロケットを打ち上げ

打ち上げから13分後、ロケットはX線分光撮像衛星「XRISM(クリズム)」と呼ばれる衛星を地球の周回軌道上に乗せた。この衛星は、銀河間の物質の速度と構成を測定する。(@MHI_LS on X)
打ち上げから13分後、ロケットはX線分光撮像衛星「XRISM(クリズム)」と呼ばれる衛星を地球の周回軌道上に乗せた。この衛星は、銀河間の物質の速度と構成を測定する。(@MHI_LS on X)
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07 Sep 2023 03:09:22 GMT9
07 Sep 2023 03:09:22 GMT9

東京:日本は9月7日、宇宙の起源を探るX線望遠鏡と小型月着陸船を搭載したロケットの打ち上げに成功した。

日本南西部の種子島宇宙センターでのHII-Aロケット打ち上げは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)によってライブ中継で公開された。

「ウィー ハブ ア リフトオフ」というJAXAのナレーターの声と共に、ロケットが噴煙を上げ、太平洋上空を飛翔した。

打ち上げから13分後、ロケットはX線分光撮像衛星「XRISM(クリズム)」と呼ばれる衛星を地球の周回軌道上に乗せた。この衛星は、銀河間の物質の速度と構成を測定する。

測定された情報は、天体がどのように形成されたかを研究するのに役立ち、さらには、宇宙がどのように創造されたかの謎を解くことにつながるかもしれないとJAXAは述べている。

JAXAはNASAと協力し、異なる波長での光の強さ、宇宙の物体の温度、形状、明るさを調査する。

ライス大学ライス宇宙研究所のデビッド・アレクサンダー所長は、このミッションは高温プラズマ、つまり宇宙の大部分を構成する超高温物質の性質についての洞察を提供する点で重要だと確信している。

プラズマは、傷の治療、コンピューターチップの製造、環境の浄化など、さまざまな方法で利用できる可能性を秘めている。

「この高温プラズマの空間的・時間的分布や動的運動について理解することで、ブラックホールや宇宙における化学元素の進化、銀河団の形成など、多様な現象にスポットを当てることができる」とアレクサンダー所長は語った。

また、日本の最新ロケットに搭載されるのは、小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」と呼ばれる軽量月着陸船である。宇宙局によれば、SLIMは打ち上げ後3〜4ヶ月は月軌道上には乗らず、来年初頭に着陸を試みる可能性が高いという。

着陸実証機SLIMは打ち上げから約45分後にロケットから切り離しに成功し、最終的に月面に着陸するための適切な軌道を進んだ。JAXAの職員たちは、観測施設から拍手を送り、互いに頭を下げた。

JAXAは、将来の月探査や他の惑星への着陸に備え、「ピンポイント着陸技術」を開発している。

現在、着陸は目標地点から約10キロメートル以上ずれる傾向にあるが、SLIMはより正確に、意図したターゲットから約100メートル以内に着陸するように設計されていると、JAXAの職員である坂井真一郎氏は打ち上げに先立ち記者団に語った。

これにより、この箱型のガジェットはより安全な着陸場所を見つけることができる。

打ち上げは、世界が再び月への挑戦に目を向けている次期に行われた。月面着陸に成功したのは、アメリカ、ロシア、中国、インドの4カ国だけである。

先月、インドは月の南極付近に宇宙船を着陸させた。これは、ロシアが約半世紀ぶりの「月への帰還」に失敗した数日後のことだった。日本のispace(アイスペース)という民間企業は、4月に月への着陸を試みたが、着陸船は月面に墜落した。

日本の宇宙開発計画は、最近の失敗によって傷つけられている。2月にはH3ロケットの打ち上げが不具合で中止された。その1ヵ月後の打ち上げには成功したが、第2段の点火に失敗し、ロケットは破壊された。

日本は13年ぶりに宇宙飛行士候補の募集を開始し、日本人を月に送るという野心的な目標を明らかにした。

月に行くことは、何十年もの間人類を魅了してきた。アメリカのアポロ計画では、1969年に宇宙飛行士のニール・アームストロングとバズ・オルドリンが月面を歩いた。

NASAの人類による月への最後のミッションは1972年であった。それから次第に人間を月に送るという焦点は薄れていき、ミッションはロボットに委ねられるようになった。

AP

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