
ベイルート:水曜日、シリアのホムスに対するイスラエル軍の攻撃により、民間人3人を含む5人が死亡したと戦争監視団体が発表した。一方で、シリア国防省は不特定数の民間人が死亡したと伝えた。
「ホムス市ハムラ地区の建物に対するイスラエル軍の攻撃で、女性、子ども、男性の民間人3人を含む5人が死亡したほか、7人が負傷した」とシリア人権監視団が発表し、これより前に発表していた死者4人からの訂正を行った。
同監視団によると、死亡した非民間人2人の身元は不明である。
シリア国防省は、「敵国イスラエルがトリポリ(レバノン)の北方向からホムス市とその郊外の複数地点を標的に空爆を行い、多数の民間人が死傷した」と報告した。
シリア国営テレビは、倒壊したとみられる建物の瓦礫の中を捜索し、担架で負傷者を運ぶ救助隊員の映像を流した。
これに先立ち、シリア国営テレビはシリア中部ホムス県に対する「イスラエルの攻撃」を報じていた。
先週、米国はヨルダン駐留米軍への致命的な攻撃に対する報復として、イランが支援するシリアとイラクの組織を攻撃し、数十人を殺害した。
イスラエルはまた、同じ週にシリアにある標的を2回攻撃した。シリア人権監視団によると、金曜日のイスラエル軍の攻撃により、ダマスカスの南部で親イラン組織の戦闘員3人が死亡した。イランのメディアは、死者の中に革命防衛隊の顧問も含まれていたと報じた。
先週月曜日、シリア人権監視団は、ダマスカス近郊におけるイスラエル軍の空爆により、親イラン組織の戦闘員を含む8人が死亡したと発表した。
シリア内戦が10年以上続くなか、イスラエルは主にイランが支援する軍隊とシリア軍の拠点を標的として、シリア国内に数百回の空爆を行ってきた。
しかし、10月7日にイスラエルとハマスのガザ戦争が始まってから、こうした攻撃は激しさを増している。
イスラエルは、シリアを標的とした個別の攻撃についてコメントすることはほとんどないが、バッシャール・アサド大統領政権を支援するイランがシリアでの存在感を高めることは容認しないと繰り返し述べている。
2011年以降、シリアは流血の紛争に苦しみ、これまでに50万人以上が死亡し、数百万人が避難民となっている。
AFP