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プーチン大統領、西側に語る: ロシアはウクライナで敗北できない

プーチン大統領。(タッカー・カールソン・ネットワーク/ロイター)
プーチン大統領。(タッカー・カールソン・ネットワーク/ロイター)
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09 Feb 2024 12:02:32 GMT9
09 Feb 2024 12:02:32 GMT9

ワシントン:ウラジーミル・プーチン大統領は木曜日に発表された、物議を醸している米国の右派トーク番組司会者タッカー・カールソン氏とのインタビューで、西側諸国はウクライナでロシアを打ち負かすことは「不可能」であることを理解すべきだと語った。

ロシアのウクライナ侵攻から2年を目前に控えた元Foxニュースの司会者との2時間のインタビューで、プーチン大統領はまた、投獄されたウォール・ストリート・ジャーナルのエヴァン・ガーシュコビッチ記者について「合意に達することができる」と述べた。

プーチン氏は、この記者はスパイだと主張しながらも、「特殊部隊のチャンネルを通じて、ある条件が話し合われている」と語った。

西側メディアによるプーチンへの1対1のインタビューは2019年以来初めてだった。

しかし、ホワイトハウス候補でドナルド・トランプ前大統領と親しいカールソンは、クレムリンの指導者がロシアの歴史観を説き、この国を西側の裏切りの犠牲者として描いている間、厳しい質問はほとんどはさまず聞き流した。

プーチン氏は、2022年2月のウクライナ侵攻の決断を擁護した。そして、アメリカ、ヨーロッパ、NATOがウクライナを支援しているにもかかわらず、ロシアが敗北することはないと西側諸国が気づいていると述べた。

「これまでは、戦場でロシアに戦略的敗北を与えるという興奮と虚勢があった。しかし今、どうやら彼らは、それが可能であるとしても、達成するのは難しいということを理解しつつあるようだ。私の意見では、それは定義上不可能だ」

彼はまた、トランプ氏が支配する共和党が、武器やその他の軍事援助でウクライナを支援し続けることにますます消極的になっているアメリカ議会での動きに対して発言した。

「この件に関して我々が言っていること、そして米国の指導者に伝えていることをお伝えしましょう。本当に戦闘をやめたいのなら、武器の供給をやめる必要がある」と述べた。

NATO加盟国であるポーランドやラトビアなど、この地域の他の国々、あるいはヨーロッパ大陸全体への侵攻をモスクワが考えるかとの質問に対し、同大統領は「問題外だ」と答えた。

「ポーランドにも、ラトビアにも、他のどこにも興味はない。なぜそんなことをするのか?単に関心がないだけだ。脅威を煽るだけだ」とプーチン氏は言った。

ポーランドとの戦争は、「ポーランドがロシアを攻撃した場合にのみ起こる」と述べた。

バイデン大統領が2020年の再戦でトランプと対決することが予想されるアメリカ選挙後の指導者交代の可能性について尋ねられたプーチン氏は、ほとんど変化はないだろうと答えた。

「別の指導者が来て何かが変わるかということ?それは指導者の問題ではない。特定の人物の人格の問題ではない」

おそろいの白い椅子に座り、小さなテーブルを挟んでプーチン氏と向かい合ったカールソン氏は、クレムリンの豪華な部屋でのインタビュー(火曜日に収録され、カールソン自身のウェブサイトに掲載された)では、ほとんど反論せず、トランプ氏との関係をめぐって大統領に異議を唱えることもなかった。

大統領時代、そしてバイデン氏に敗れて以来、トランプ氏は繰り返しプーチン大統領を賞賛し、ウクライナ侵攻を非難しなかった。

これとは対照的に、バイデン氏は同氏を「戦争犯罪人」と烙印を押し、選挙で選ばれたウクライナの親欧米政権を支援することを大統領就任後の重要課題のひとつに掲げている。

時事通信

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