
カイロ:アラブ連盟事務総長は、イスラエル軍がガザ地区のラファ市を攻撃した場合、危険な結果を招くと警告した。
アハマド・アブルゲイト事務総長は、ガザ地区の民間人への無差別攻撃から逃れるための最後の場所としてラファに避難している数十万人のパレスチナ人を立ち退かせようとするイスラエルの意図は、地域の安定に深刻な脅威を及ぼすと強調した。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は今週、10月7日にイスラエル南部に致命的な襲撃を仕掛けたパレスチナの過激派組織ハマスの殲滅作戦の一環として、部隊に市街地への突入準備を指示したと述べた。
しかし同首相は、ガザ地区の他の地域でのイスラエルによる執拗な砲撃から逃れてきたガザ住民にとって最後の避難所となっている、エジプトとの国境沿いのラファを攻撃しないよう求める声の高まりに直面している。
アブルゲイト事務総長の公式報道官であるジャマール・ルシュディ氏は、数十万人をガザ地区から脱出させることは、国際法および国際人道法に違反する行為であるというアブルゲイト氏の発言を伝えた。
「アラブの大国であるエジプトにとって、国家安全保障上のレッドラインを越えることは、地域情勢の危機への着火を意味する」とアブルゲイト事務局長は述べた。
「ガザ地区の住民を排除し、包括的な民族浄化を達成しようとする過激派右翼の思惑に動かされたイスラエルの行為の危険性に対して、世界は注意を払わなければならない。この時代にはそんなことがあってはならない」
ルシュディ報道官は、イスラエル政府の高官たちは、パレスチナ住民を強制移住させ、国外追放し、さらにはガザ地区にイスラエル人入植地を建設する意図を隠しておらず、大惨事を防ぐために、現段階での国際的な行動が必要であると指摘した。