
パレスチナ領ガザ地区:ハマスの武装組織は、金曜日に、とどまるところを知らないイスラエルの爆撃で、戦争で荒廃したパレスチナ領の状態が悪化しており、ガザ地区にいる人質らが、「生き続けるのに苦闘している」と発表した。
「敵の捕虜で負傷したり病気になったりした者は、非常に困難な状況を耐えており、生き続けるのに苦闘している」とイザディン・アルカッサム旅団のアブ・オベイダ報道官が、テレビで声明を発表した。
「これは、驚くに値しない。飢えであれ、渇きであれ、医療の欠如であれ、我がパレスチナの人々が苦しんでいることは、敵の捕虜が苦しんでいることでもある」
今週、米国、カタール、エジプトからのあっせん人らが、戦闘を停止して、残りの人質をイスラエルが拘束しているパレスチナ人捕虜との交換で解放するという協定を仲介しようとカイロに集まった。
米国のアントニー・ブリンケン国務長官は、木曜日に、協定の締結は、今でもまだ「可能」だと思うと話したが、これまでのところ、なんらか打開があったという公の発表はない。
アブ・オベイダ報道官は、この状況の責任は、イスラエル軍のガザ地区での軍事作戦にあると述べた。
「時間切れはすぐだ」とも発言した。
イスラエル当局によると、10月7日のハマス過激派によるイスラエルへの攻撃中、約250人の人質がガザ地区へ連れ去られ、このうち約130人が今もまだガザ地区で拘束されている。
人質のうち30人は、死亡したと思われるが、12月1日に終わった1週間の停戦中に100人を超える人質が解放された。
12月には、人質3人がイスラエル兵により、誤って殺害された。一方、何人かの人質は、軍事作戦により救出された。
ガザ地区に今も残っている人質のうち何人かは、さまざまな病気で苦しんでおり、彼らに医薬品を供給する努力がなされてきた。
イスラエルからの数字に基づくAFPの集計によると、10月7日の攻撃だけで、約1160人の人々がイスラエルで死亡し、この大半が民間人だった。
ガザ地区の保健省によると、10月7日以来のガザ地区でのイスラエルによるとどまるところを知らない軍事攻撃で、少なくとも2万8千775人が殺害され、その大半が女性と子どもだった。
AFP