• 事件はタハリール広場とチグリス川西岸を結ぶ2本の橋を中心にして起きた
• 警察は抗議デモ隊に対して催涙ガス弾を発射した

バグダッド---- 医療関係者の話によれば、土曜の未明、イラクの治安部隊が反政府デモ隊と首都のチグリス広場近くで衝突し、デモ隊の一人が死亡、多数が負傷した。

バグダッドの夜通し続いた暴動は、タハリール広場とチグリス川西岸を結ぶ2本の橋を中心にして起きた。官庁施設やアメリカおよびイランの大使館など、外国大使館が位置する場所である。

2本の橋に沿って展開した機動隊がデモ隊を後退させるために催涙ガス弾を発射した。デモ隊は自分たちのバリケードで場所を確保していた。

抗議デモは、汚職や失業率の高さに対する怒りから10月1日に始まり、その後、政治的かつ宗教上の格差への大規模な抗議へと発展し、「現政権の解体」を要求している。

デモ隊はタハリール広場を一週間以上にわたって占拠しており、選挙の前倒しや新首相体制などの政府の提案に明らかに納得していない。

「私たちは16年間、選挙を行なってきたが、何も得るものはなかった」と、タハリール広場にいるハイダル（30歳）は話す。

別の活動家、モハンマド（22歳）は、デモ隊はそのような「偽の改革」を受け入れるべきではないと主張する。

「人々は何が起こっているかをよくわかっています。私たちは重要な局面に入っており、今、全てを失うわけにはいきません」と彼は言い添えた。

10月1日以降、この集結で250人以上が死亡し、数千人以上が負傷している。

水曜日に最新の死傷者数が公式に発表されたが、医療関係者および治安部隊の情報によれば、その後に少なくとも8人のデモ隊参加者が死亡している。

そのうち7人は、機動隊と治安部隊の衝突が激化したタハリール広場付近で死亡している。
8人目の犠牲者は、ナシリヤの南の街の地元政治家の警護員に殺害された。

権利団体のアムネスティ・インターナショナルは、今週、イラク軍がデモ隊に対して軍用グレードの2種類の催涙ガス弾を使用したことを強く非難した。ガス弾はデモ隊参加者の頭蓋骨と肺を貫通していた。

AFP通信