カイロ:エジプトはパレスチナの市民に人道的に対応するが、彼らの強制退去は依然として受け入れられないと、同国の外相が17日に述べた。
「我々は安全なエリアや施設を提供する意図はありませんが、もし必然的にそうなった場合、必要な人道的措置を取ります」とサーミフ・シュクリー氏はミュンヘン安全保障会議で語った。
ロイター通信の16日の報道によると、エジプトは、イスラエルによるラファへの攻撃でパレスチナ人たちが国境を越えて脱出してきた場合に備え、ガザとの国境に彼らを収容できるエリアを準備している。複数の情報筋によれば、これは不測の事態を想定した手立てとのことだ。
エジプトはそのような準備はしていないと繰り返し否定している。
シュクリー氏は国境周辺で見られる建設工事について、「これはあくまでも仮の話です。我々は国境の整備に継続して取り組んでいますが、これらの活動が何であるのかについて結論を急ぎすぎだと思います」と述べた。
これとは別に、軍がガザへの支援物資を受け入れるための兵站ゾーンを設置していると北シナイ県知事が17日に語った。
同知事によると、設置中のゾーンには、トラック用の駐車場、倉庫、管理事務所、運転手用の宿泊施設などが含まれるという。
エジプトは、イスラエルによるガザ地区への壊滅的な攻撃で、パレスチナ人たちがシナイ半島に流入する可能性があると繰り返し警鐘を鳴らしてきた。エジプト政府は、ヨルダンなどのアラブ諸国からの警告に同調し、そのようなことは到底受け入れられないと述べている。
ロイター