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米国、ガザ停戦を求めるアルジェリア決議に拒否権発動へ

ニューヨークの国連本部にて、リンダ・トーマス=グリーンフィールド米国連大使。(AFP=時事)
ニューヨークの国連本部にて、リンダ・トーマス=グリーンフィールド米国連大使。(AFP=時事)
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19 Feb 2024 01:02:26 GMT9
19 Feb 2024 01:02:26 GMT9
  • 戦争が始まって以来、アメリカが国連安全保障理事会で停戦決議に拒否権を行使するのは3度目となる。
  • 国連安保理のアラブ議席を占めるアルジェリアは、火曜日にもこの決議案を採決するよう要求している。

エファレム・ コッセイフィ

ニューヨーク:米国は、国連安全保障理事会でアルジェリアが提出したガザ地区の即時停戦を求める決議案に拒否権を行使すると発表した。

アルジェリアは2週間以上前に、イスラエルとハマスの人道的即時停戦を要求する決議案を提出していた。

アラブニュースの入手した情報では、決議案はパレスチナ人の強制移住を拒否し、ガザ全域への、完全かつ迅速で自由な人道援助の流れを要求している。

国連安保理のアラブ議席を占めるアルジェリアは、火曜日にこの草案に対する投票を要求した。

しかし、リンダ・トーマス=グリーンフィールド米国連代表は声明を発表し、「ワシントンはこの決議案の行動を支持しない。したがって採択されることはない」と繰り返した。

戦争が始まって以来、アメリカは圧倒的多数の国が支持した停戦決議に2度拒否権を行使し、他の2つの決議には棄権した。

国連安保理決議が採択されるには、賛成票が少なくとも9票必要であり、米国、英国、フランス、中国、ロシアの常任理事国5カ国による反対票がない必要がある。

トーマス=グリーンフィールド代表は、「米国はガザ紛争の持続可能な解決に向けた努力を強化しており、この目標を追求するため、イスラエルとハマスの人質取引交渉に積極的に取り組んでいる」と述べた。

「この停戦は、より永続的な和平の土台を築くための好機となるだろう」、と彼女は付け加えた。

同代表は、ジョー・バイデン米大統領がこの1週間、イスラエル、エジプト、カタールの指導者たちと何度も話し合い、個人的に介入してきたことを指摘した。

「大きな隔たりがある一方で、合意の重要な要素は交渉中であり、すべての当事者にとって、このプロセスや敵対行為の永続的な解決の機会を危うくするような手段を推し進めるのではなく、「成功する可能性を最大限に高める」ことが重要である」、と彼女は付け加えた。

アルジェリア決議案は「こうした成果を達成するものではなく、むしろ逆行する可能性がある」と彼女は述べ、国連安保理は「今後数日中に取る(べき)行動は、ハマスがテーブル上の提案を受け入れるよう圧力を強めるようにすることである」と付け加えた。

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