
アラブ首長国連邦・ドバイ:イエメンのフーシ派武装勢力が、紅海とアデン湾を結ぶバブ・エル・マンデブ海峡を航行中のベリーズ船籍の船舶を損傷させた攻撃を行った疑いがあると、当局が19日未明に発表した。
この船舶への攻撃は、米軍がフーシ派武装勢力を標的とした新たな空爆を実施したことを認めた中で行われた。空爆には、同派が11月に船舶への攻撃を開始して以来、初めて確認されたフーシ派の潜水ドローンを標的としたものも含まれていた。
18日にフーシ派の攻撃対象となった船は、「船のすぐ近くで爆発があった」後、損害を受けたと英国軍傘下の英国海事貿易作戦局が報告した。同局によれば、乗組員は無事だという。
民間警備会社アンブリーの報告によると、英国で登録されレバノン企業が運航するこの貨物船は、アラブ首長国連邦のコルファカンを出港後、ブルガリアに向かっていた。
AP通信が分析したMarineTraffic.comの船舶追跡データから、標的となった船舶はルビマー号と特定された。ベイルートを拠点とするマネージャーからにはまだ連絡がつかず、コメントは得られていない。
アンブリー社は、同船は部分的に貨物を積んでいたと説明したが、何を積んでいたのかはすぐにはわからなかった。同船は今月初め、アラビア湾を航行中、自動識別システムの追跡装置を切っていた。
フーシ派は攻撃を行ったとすぐには主張しなかったが、同派の軍事報道官であるヤフヤ・サリー准将は、同派の活動に関する声明は19日朝に発表されるだろうと述べた。
11月以来、ガザ地区のハマスに対するイスラエルの戦争をめぐって、フーシ派は紅海とその周辺海域の船舶を繰り返し標的にしてきた。彼らはイスラエルとのつながりが希薄な、あるいは明確でない船舶をたびたび標的にしており、アジア、中東、ヨーロッパ間の貿易の重要なルートにおける海運を危険にさらしている。標的にされた船舶の中には、同派の支援者であるイラン向けの貨物を積んでいる船が少なくとも1隻あった。
一方、米軍の中央軍司令部は、フーシ派の軍事装備を標的とした空爆を5回実施したと報告した。これらの空爆は、移動式の対艦巡航ミサイル、爆発物を搭載したドローン船、そして「無人潜水艇」を標的としたと中央軍は述べた。
「今回、10月23日の攻撃開始以来、フーシ派による無人潜水艇の使用が初めて観測された」と中央軍は述べた。
AP