
ニューヨーク:国連の専門家らは19日、ガザ地区とヨルダン川西岸地区のパレスチナ人女性と少女に対する「信憑性のある重大な人権侵害の申し立て」に警鐘を鳴らした。
女性や少女が、恣意的に処刑されたり、恣意的に拘禁されたり、レイプされたり、性的暴力の脅迫を受けたりしていると専門家らは指摘し、このような申し立てられた行為は「国際人権法および国際人道法の重大な違反であり、ローマ規程の下で訴追される可能性のある国際刑事法上の重大な犯罪に相当する」可能性があると付け加えた。
加害者の責任を問い、被害者の家族に「完全な救済と正義」がもたらされるよう求めた。
専門家らは、ガザ地区でパレスチナ人女性や少女が恣意的に処刑されたとされる事例を挙げ、多くの場合、子どもを含む家族とともに処刑されたことを明らかにした。
「パレスチナ人女性や子どもが避難先や逃亡中に、意図的に標的にされ、超法規的に殺害されたという報告に衝撃を受けている」と、専門家らは述べた。
「彼女たちの中には、イスラエル軍や関連勢力に殺害されたとき、白い布切れを持っていた者もいたと伝えられている」
独立専門家には、国連の女性と少女に対する差別に関する作業部会、女性と少女に対する暴力に関する国連特別報告者のリーム・アルサレム氏、被占領パレスチナ地域における人権状況に関する国連特別報告者のフランチェスカ・アルバネーゼ氏が含まれる。
専門家らは、「10月7日以降、ガザ地区とヨルダン川西岸地区で、人権擁護者、ジャーナリスト、人道支援活動家を含む数百人のパレスチナ人女性と少女が恣意的に拘束されている」ことに懸念を表明した。
専門家らによると、彼女たちは「非人道的で屈辱的な扱いを受け、生理用ナプキンや食料、医薬品を与えられず、ひどく殴打された」と報告されており、女性の被拘禁者が檻に入れられ、雨と寒さの中で食べ物も与えられずに放置された事例が少なくとも1回発生したと付け加えた。
国連の専門家たちはまた、パレスチナ人女性被拘禁者が、男性のイスラエル軍将校によって裸にされ、身体検査を受けるなど、複数の形態の性的暴行が行われたという報告に遺憾の意を表明した。
「少なくとも2人のパレスチナ人女性被拘禁者がレイプされ、他の被拘禁者はレイプや性的暴力の脅迫を受けたと報告されている」と専門家らは述べ、「屈辱的な状況」に置かれた女性被拘禁者の写真がイスラエル兵によって撮影され、ネット上アップロードされたと報じられていると付け加えた。
また、ガザでイスラエル軍と接触した後、「少女を含む人数不明のパレスチナ人女性と子ども」が行方不明になっていることにも懸念を表明した。
「少なくとも1人の女児がイスラエル軍によってイスラエルに強制移送され、子どもたちが親から引き離され、親の行方が分からなくなっているという憂慮すべき報告がある」と専門家らは述べた。
「私たちはイスラエル政府に対し、パレスチナの女性と少女の生命、安全、健康、尊厳に対する権利を守り、性的暴力を含む暴力、拷問、不当な扱い、品位を傷つけるような扱いを誰一人受けないようにする義務を認識するよう求める」
専門家らは、独立した、公平で、迅速で、徹底的かつ効果的な疑惑の調査を求め、イスラエルに協力するよう求めた。