エルサレム:ヨアフ・ガラント国防大臣は日曜日、たとえガザ地区で停戦と人質解放協定が確保されたとしても、レバノンのヒズボラ運動に対するイスラエルの行動が緩むことはないと述べた。
ガラント国防相は、今月初めにレバノン南部からヒズボラのロケット弾攻撃を受けて兵士1人が死亡した、サフェドにある軍北方司令部を訪問した。
ハマスが人質を解放し、10月7日のイスラエル南部に対するこの武装勢力の攻撃に端を発したガザ地区での戦闘を一時停止する合意に向けて、交渉が進められている。
10月7日以降、レバノンとの国境付近では、イスラエルとハマスの盟友ヒズボラとの間で、ほぼ毎日国境を挟んだ銃撃戦が発生しており、地域的紛争への発展の懸念が高まっている。
ハマスとヒズボラは双方ともイランの支援を受けている。
ガラント国防相は、厳重に要塞化された国境を挟んで、イスラエルがヒズボラの活動増大にどのように対抗しているのかを評価したいと述べた。
また、ビデオメッセージで、「南部で人質解放の合意に達し、発砲が止めば、ここで起きている事態も緩和されると考えている者がいるとしたら、それは間違いだ」と述べた。
そして、イスラエルの目的は、イランの支援を受けたこの武装勢力が、レバノン南部の国境地帯から脅威を与えないようにすることだと付け加えた。
この状況の外交的解決が不可能な場合、「我々は武力で解決するだろう」とガラント国防相は警告した。
イスラエル軍は日曜日、同国北部のアッパーガリラヤ地域で「飛行中の不審な標的」を迎撃し、複数の地点でロケット弾が発射されたと発表した。
その後、戦闘機が「ヒズボラの軍事施設から出てくるテロリストの集団」と国境のレバノン側にある2つの「軍事施設」を攻撃したと付け加えた。
AFPの集計によると、10月7日以降、北部における戦闘によりイスラエル軍兵士10人と民間人6人が死亡した。
レバノン側では少なくとも276人が殺害され、そのほとんどがヒズボラ戦闘員だが民間人44人も含まれている。
公式統計に基づくAFPの集計によると、10月7日のハマスの攻撃では約1,160人が死亡し、人質250人が連れ去られ、このうち約130人が今もガザ地区にいると考えられている。
ハマス保健省によると、ガザ地区ではこの武装勢力とイスラエルとの戦争で、少なくとも2万9,692人の命が失われている。
AFP